「日本テレビの夏の風物詩『24時間テレビ』は、バッシングを受けながらも放送を続けていた。かたやフジテレビは、『27時間テレビ』の放送を毎年早々に中止の方向で編成していました。『24時間テレビ』は慈善企画が多いのですが、『27時間テレビ』は番組名に“FNS”とつくように、系列局のつながりを強くする目的もある。毎回フジテレビが早々に中止を発表することで、怒りをあらわにする地方局の幹部もいたんです。今回は、港浩一社長が陣頭指揮を取って、久しぶりに『27時間テレビ』を復活させました。もう一度地方局とのつながりを強くしようという、港社長の思いもあるようです」(同上)

 急遽、復活が決まった『27時間テレビ』。今回は、MCたちが出演しているバラエティー番組『千鳥の鬼レンチャン』をベースに企画が組まれるという。フジテレビの狙いは、どこにあるのだろうか?

「『千鳥の鬼レンチャン』は、若年層に人気でコア視聴率が良い。1月8日に放送された『千鳥の鬼レンチャン3時間SP』は、コア視聴率が同時間帯横並びでトップになった。この実績を買われて、今回はMCが決定したようです。ちなみに、たけしと村上のコンビは、3年間にわたって低視聴率を記録。当時の上層部は大御所のたけしに引導を渡せなかったが、今回の復活にあたってMC交代は絶対条件でした。村上は今回、その流れに巻き込まれる形でクビになったようです。制作費は、たけしのギャラ分、かなり圧縮できたようです」(スポーツ紙記者)

 ラインナップと企画内容を見ても、“若者寄り”の『27時間テレビ』を作ろうとしているのは間違いない。ただ、ジャニーズ事務所のタレントは少々、使いづらくなったとか。