また今年1月には、『呪術廻戦』(同)の伏黒恵役を務めるほか、アーティストとしても活躍する内田雄馬が、インテンションへと移り、『けいおん!』(同)の秋山澪役で知られる日笠陽子もフリーに転身した。

 相次ぐタレントの退所に、ネット上のアニメ・声優ファンは「アイム、退所者多くないか?」などと騒然。中には、「裏で何か起こってるとしか考えられない」と臆測する声も見受けられる状態だ。

 そんなアイムの業界評について、前出の声優業界関係者は以下のように語る。

「同事務所は、アーツビジョン(以下、アーツ)系列のプロダクションで、若手を積極的に売り出そうと分社化してできたんです。所属タレントの数は多くないものの、内田真礼や早見沙織、釘宮理恵、下野紘、松岡禎丞ら、安定した人気を誇る若手声優を抱えています。昔から業界内では『アニメといえばアーツ』と言われ、アーツ声優は数々の人気作に起用されてきたのですが、アイムでは、そんなコネクションとノウハウを持つ同社の元スタッフが働いている。そのため、これだけの実力派の若手を揃えられたのでしょう。業界からの評判は悪くはないと思いますよ」(同)