こんにちは、リアルエステートテック(Real Estate Tech、不動産テック)の概念にワクワクが止まりません、筆者です。金融業界でフィンテックが取り沙汰されるようになってからずいぶん経ちますが、動きの遅い日本の不動産業界でも、ようやく機械学習やAIを取り入れたサービスが始まっています。
今回は、そうした最先端テクノロジーを駆使した、それでいて(だからこそ!)初心者の方にも分かりやすいアプリを5つご紹介します。
1.TATERU
土地探し→デザインアパートの建築→賃貸管理までをアプリで完結できるサービス。ワンストップやチャット自体は他社でも散見されるところですが、特筆すべきは土地のマッチングが一次流通であること。つまり仲介業者が入らないため手数料がかからず、従来の不動産よりも取得費用がぐんと安く済みます。
アプリの利用料は無料。筆者もダウンロードして触ってみたのですが、インターフェースが丁寧でクリエイターとしても好感が持てます。東証一部上場企業のインベスターズクラウド <1435> が提供しているので、同社HPで事業理念や財務状況などに目を通すと、より安心感が増しますよ。
2.TATERU FUNDING
上に同じくインベスターズクラウドが提供している小規模不動産ファンドです。不動産投資の参入障壁の一つに初期費用がありますが、こうしたファンドを利用すれば1万円からでも気軽に投資することができます。
とりわけTATERUが親切なのは、出資額の3%までをユーザーに優先分配し、逆に評価額が下落した場合は劣後出資者である同社が負担する点。つまり元本の安全性が極めて高いのです。しかも解約手数料なしで簡単に換金することができ、第三者へ権利を譲渡することも可能。サービスの節々に先見性が見られます。
3.Renosy(リノシー)
「20代からの不動産投資アプリ」をキャッチコピーに掲げている同製品は、AIの機械学習による物件レコメンド、リスクのシミュレーションなど、まさに「これが欲しかった!」をぞくぞくと搭載予定の最新アプリです。
TATERU同様、ワンストップ・手数料無料なのも嬉しいところ。ただネックは、Androidに対応しておらず、iOSも10以降でしか使えないことでしょうか。そのぶん、より一層機能が充実していくのだと期待します。
4.楽待
言わずと知れた大手不動産投資サイト、あの楽待のアプリです。私がいちばん気に入っている機能は、ズバリ利回り相場を見られること。
例えば、筆者は千葉県市川市に実質15%で回している物件があるのですが、この地域の平均利回りは8.46%ですから、なかなか悪くないパフォーマンスだと分かります。つまりバロメータとしても役立ちますし、穴場の地域を探すにもうってつけです。大家としてそれなりに物件情報に目を通していますが、実感として掲載されている相場は合っていると思います。
唯一難点は、アプリとしての使いづらさでしょうか。画面遷移など「ここに『戻る』ボタンが欲しかった!」な場面が多く惜しいので、ぜひ次回アップデートで解消して欲しい。この場を借りてひっそりお願いしておきますね。
5.OwnersBook
「クラウドファンディングで不動産投資」の先駆、OwnersBookがついにアプリになりました。不動産アプリはレビューが付くこと自体珍しいのですが、6月27日にリリースして早速、5件も星5つが付いているのはさすがというところでしょうか。
同アプリの目玉は、なんといっても投資家同士のSNS。先に紹介したTATERUやRenosyでも不明点はチャットでプロに質問することができますが、同じ購入者目線の仲間ができるというのは心強い限りです。インセンティブが絡まないので純粋に知識を交換できますからね。
投資家登録もアプリ上で完結。申請が通れば1週間ほどであなたも投資家デビューすることができます。
以上、お役立ち不動産アプリ5選でした。「投資は自己責任」と肝に銘じつつも、かといって足踏みしていても始まらない……そんなあなたは、とりあえず気になったアプリをダウンロードして遊んでみてはいかがでしょうか。こんな便利な時代に生きているのですから、使わない手はないですよ!
文・一鷹(個人大家兼投資家)/DAILY ANDS
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