お風呂を楽しむ『湯道』の作法

界雲仙の温泉はpH2.8の酸性-含鉄-単純温泉で、白濁したお湯を楽しめます。そして『湯道』のシーンをもっとも追体験できるのが、この「湯小屋」です。

▲大浴場は「湯小屋」と呼ばれ、雲仙地獄風の庭をとおって別棟の建物に向かいます

▲ラウンジのパネルには、泉質や全国の界の温泉情報も表示

温泉に入って身も心もリラックスすると同時に、疲れを癒しリフレッシュする方法を、入浴やアクティビティを通じて実践するのが、温泉旅館ブランド「界」が提案する「うるはし現代湯治」。湯小屋の湯上がり処には、温泉療法などを紹介するパネルが架かっているので、ぜひご一読を!

▲映画『湯道』とのコラボプランを利用すると、映画の中に登場する入浴の作法を紹介したガイドブックをいただけます

ガイドブックは、気分よく、安全に、なおかつマナーを守ったお風呂の入り方を紹介。これを守れば、湯の道を極めた達人として、免許皆伝できるかも?

▲プランでは、映画に登場した湯道の家元“二之湯家”の家紋が入った漆塗りの湯呑をいただけます

湯道の作法のひとつ「潤し水」は、入浴前の水分補給。映画にも登場する湯呑は、石川県の伝統工芸品で、山中漆器の職人が手作りした黒漆の逸品。反対側には界のロゴが入り、一生ものの素敵なお土産になりますよ。

▲プラン以外のゲストも飲める湯上がり処のドリンクは、地元の名産長崎ビワを使った「ビワ酢」や、橙(だいだい)の干した皮を使った「橙ほうじ茶」が用意され、お風呂前後の水分補給ができます

▲湯道の作法「衣隠し」

脱いだ衣服にはあなたの姿勢が現れます。そこで、バスタオルなどで覆い、キレイに整える作法が「衣隠し」。アメニティとして全ての客室に用意される界オリジナルの風呂敷を使うとカラフルさもプラス。温泉地にある共同浴場や外湯などでは、「衣隠し」が盗難防止にも役立ちます。

▲ステンドグラスが美しい内湯

お風呂を通じて、その土地の歴史や文化に触れるのも「界」のコンセプト。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録され、戦国時代からキリスト教と結びつきの深い土地柄をステンドグラスで表現します。とりわけ朝日が射し込む時間は、湯面に鮮やかな色が映り込み、えも言われぬ至福の入浴を楽しめます。

内湯には源泉かけ流しのあつ湯とぬる湯の2つの湯船があり、白濁したお湯は日によって鉄分の混じる茶色がかった色に変わることもあるのだとか。

▲解放感抜群の露天風呂では、ホテル間近の地獄から立ち昇る蒸気を見ながら湯あみを満喫しました

▲使った後の洗い場を整える湯道の作法「近慮(きんりょ)」

洗い場に残った石鹸の泡やお湯が残った湯桶に、引いてしまった経験はありませんか。湯道の教えのひとつ「近慮」は、次に利用する人が快適に使えるようにする作法です。利用後の洗い場や桶を洗い、桶は裏返しにして水を切り、椅子とともに正しい位置にそろえます。次に使う人はもちろん、あなた自身の心も整う作法です。

▲湯道の作法「風酔い」

「風酔い」は、浴後お風呂の余韻に任せて身体を安め、リフレッシュする作法です。湯道のガイドブックではこうした8つの作法を紹介していて、旅先はもちろん自宅のお風呂でも役立ちます。

▲映画『湯道』に登場する“湯の心得”をしるした掛け軸が、湯上がり処に出現。瓶牛乳のサービスと共に、3月14日までの期間限定で楽しめます

▲プランの利用者には、入浴後にぜひ飲みたい瓶牛乳を用意

映画『湯道』の登場人物たちが、湯上がりに美味しそうに飲んでいた瓶牛乳。界ごとに地元の牛乳が用意され、旅行気分が盛り上がります。サービス期間の3月14日までは『湯道』の登場人物になりきって、ゴクゴク飲んでくださいね。

▲朱色の手ぬぐいは湯道を極めたあかし。界と『湯道』のロゴ入り手桶の貸し出しも

映画にも登場する手ぬぐい。湯の道を極めた人だけが持てる、朱色の手ぬぐいがプラン利用者に授与されます。手ぬぐいを頭にのせての入浴は、まさに『湯道』の気分でした。