◆マユミに復讐してやるしか、夫婦がやり直せる方法はない
「本来はそこで夫に復讐するべきだったのに、私はどうしてもマユミが許せなくて……」
こっそり夫の携帯を見て、マユミさんとのやりとりを自分の携帯に送って保存した。夫は「たった1回の過ち」と弁解したが、やりとりを見る限り、ユリナさんの妊娠がわかってから出産まで続いていた。
マユミさんは、学生時代に遡ってユリナさんの悪口を書き綴っていたが、それらはほぼすべて嘘だった。いつかユリナさんがそのやりとりを見ると予想していたのか、あるいは夫の気を引きたかったのか。
「あんな女に騙される夫にも腹が立ったし、あんな後輩をかわいがっていた自分にも怒りが向きました。でもいちばん悪いのはマユミ。そう思ったんですよ。だからマユミに復讐してやるしか、私たちが夫婦としてやり直せる方法がないと感じた」