翌朝、うたは急性虫垂炎だったことが判明し、母子ともに無事で数日間入院して治療をすることに。そんななか、産院の公式SNSに「雪宮鈴は人殺し」との中傷コメントが寄せられる。5年前、大学病院で患者の妊婦が死亡した医療事故があり、鈴はその責任をなすりつけられた形で裁判の矢面に立たされ、勤めていた大学病院を追われ、今のマロニエ産婦人科医院に来たという過去があった。気丈にふるまおうとする鈴だが、異変を察知した深夜は鈴を庭に連れ出す。「大丈夫じゃない時は、大丈夫じゃないって言ってください」と、そばに寄り添った。

 一星もまた鈴の不安を感じ取り、彼女を会社のトラックで家まで送り「鈴は俺が守る」と懸命に守ろうとする。しかし、鈴を心配して家まで来ていた深夜と鉢合わせに。ライバル心むき出しの一星に対し、深夜は一星が鈴の弟だと勘違いをしてしまう。

 数日後、SNSで鈴の自宅までがさらされたことに気づき、深夜が帰宅した鈴を追いかける。すると、自宅に「人殺し」「地獄に落ちろ」などと書かれたビラが多数貼られており、呆然とする鈴の姿があった。さらに何者かによって窓の外からレンガが投げこまれ、深夜は肩を負傷。そこに遅れてやってきた一星は、鈴が深夜に助けを求めたと勘違いし、「何でこいつがここにいるんだ! 何で俺に何も言わないんだ。俺はそんなに頼りないのか? 聞こえないから? 年下だから?」と怒りをぶつけ、その場を飛び出してしまう。

 翌日、反省した一星は謝罪のメッセージを送り、2人はその日の夜に会う約束をする。夕方、一星が鈴を迎えにいこうとしたところに、ポラリスの社長・北斗千明(水野美紀)の娘である桜(吉柳咲良)が駅まで送ってほしいと強引にトラックへ乗り込んできた。