第4話ラストでは、家の振り子時計の音が鳴った瞬間、直木が突然苦しみだし、床に倒れてしまう。その続きとなった第5話、時計の音が鳴り止むと直木の苦しみは収まる。遺体にあった刃物で刺された場所と、直木が痛みを感じた場所は一致していた。遺体の手にあった花も、勝の家にあったものと品種が一致。居間の床に残っていた血液反応、見当たらなかったカーペットが焼却された痕跡もあり、どうやら直木は勝宅の居間で何者かに殺されたようだ。
一方で、悠依の目の前に莉桜が突然現れる。悠依の首を締めるように壁に抑えつけながら、一方的に「もう何も思い出さないで」「こっち来ないでよ」と言い残して立ち去ったが、悠依にはまったく意味がわからない。
高原涼香殺害事件は、さらに謎が深まっていく。防犯カメラに映っていた宅配業者の身なりをした男(永島敬三)は、偽物だったことが判明。この男が犯人ではと警察が疑うなか、ドラマは莉桜がこの謎の男と会っているシーンを映す。莉桜が「こんなところに来てていいの?」と問うと、男は「勝手なことされても困るんで」と、莉桜を監視しているかのように答える。すると莉桜は、「私は何も話さない。だから安心してって伝えて」と男に伝えるのだった。
遺体が発見されたことで、直木も悠依も、いつ直木が“成仏”するか不安を抱えていた。直木の葬儀に出席する悠依だが、たえられず悠依は飛び出してしまう。落ち込む悠依を励まそうと、直木は魚住を通して悠依をデートに誘う。悠依はささいなことでも思い出したほうがいいと考え、莉桜たちと一緒に写真を撮っていた遊園地へ行くことにした。魚住も誘ったため、はた目には魚住と悠依の2人のデートに見え、嫉妬をあらわにする直木。魚住に気を遣われ、観覧車で直木と2人きりになった悠依は「このまま消えちゃったりしないでね」と直木に話しかけるが、直木は「NO」を意味する口笛2回で答える。