だが当曲「Boom Boom Back」はどうだろう。先に述べた通りイントロからして激シブな、と言うかモロに90年代前半~中盤のビート感ではないか。煌びやかなシンセが先導する事もなく、曲はそのまま歌い出しへと進んでいくのだ。
『BE:1』時のほぼ黒ずくめのシックな佇まいからガラリと変わって、先行公開されていたグラフィティアートを背にして佇むカラフルなメンバーのスタイル(今回のスタイリングはそもそも黒がほぼ、というより全く使われていない)からは確かに、従来とはまた別の方角へその歩みを進めていくのであろう事は想像出来たものの、まさかMVに至るまで”かつての渋谷”と”その後の渋谷”のマッシュアップで次の一手を仕掛けに来るとは。
このある種おっさん世代としては懐かしくそして抗いがたいこの身が血湧き肉躍る感じと、お若い世代にとっては新しく、そして色んな事がより肉感的であった時代のモノとしてその身を血湧き肉踊らせるのであろう(Y2Kなんて動きがその際たる例だしそもそも、今回のアー写がめちゃそれっぽいんすよねタイトなサイジングのSOTAの紫のn-2bとRYUHEIの赤ジャケなんかマジでハァハァしました)感じ、きっとプロデューサーのSKY-HI氏ほか制作陣もさぞかし血湧き肉踊りながら曲を作り上げたに違いない。
いいなあこの曲作るの楽しそうだもんなあだって、聴いてて楽しいんだもん特に随所の合いの手。皆さんもそうでしょう心の中でヘンザップしたでしょうむしろリアルにヘンザップしちゃったでしょうそんなヘンザップな皆さんとそのままハイファイブと洒落込みたいもんですええ。
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