俳優・山田裕貴の躍進が止まりません。

印象的な顔立ち、演じる役の幅広さと作品に溶け込む高い実力から「カメレオン俳優」とも言われている山田。いつからだろう…彼は気づくと作品のなかにいたのです。

◆カメレオンすぎて10年気づけなかった

大変遅ればせながら、筆者が山田裕貴という俳優の凄さに気づいたのは2021年に公開された映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』。俳優デビューからまさかの10年目です。

本作の山田は、生まれつきの聴覚障害をもちながらもスキージャンプの競技で活躍する選手という役柄を、魅力的に演じていました。「あの俳優さん…誰だっけ?どこかで観た気がする」と思い、調べてみると、観たことあるなんてレベルではなかったのです。

よく観ていた映画『万引き家族』『闇金ウシジマくんPart3』『あゝ、荒野』に、朝ドラ『なつぞら』にも出ているではないか?!改めて出演作品を観返してみると、気づかなかった理由が分かった気がするのです。ここでは、筆者の目の節穴ぶりは一旦置いておくことにします。