今期のGP帯フジテレビドラマは、水曜10時の『スタンドUPスタート』が視聴率3%台を連続して叩き出しているほか、TVer人気などでも“爆死”中で、唯一、木曜劇場の『忍者に結婚は難しい』がTVer人気で健闘している状態とされる。

「もっとも成功しているのは、主演・草彅剛の円熟した演技を始め高く評価されている『罠の戦争』ですが、これは制作・著作がフジと長らく仲の悪いカンテレですからね。視聴率、TVer人気、オリコン満足度などさまざまな指標で他のフジGP帯ドラマを上回っている状態で、フジとしてはいい気はしないでしょう。また、深夜帯では土ドラの『三千円の使いかた』も評判ですが、これも制作は東海テレビです」(同)

 こうしたなか、フジテレビは早くも4月期の月9に注力しているようだ。2020年、2021年と新春ドラマスペシャルとして二度放送されてきた『教場』シリーズの連ドラ化となる『風間公親-教場0-』だ。2020年の第一弾はギャラクシー賞テレビ部門1月度月間賞に輝くなど高く評価され、主演の木村拓哉にとって新たな代表作になったとの声もある。

「これまでのシリーズの“過去編”ということでやや視聴のハードルが上がりますが、豪華出演者を予定しており、“キムタク9年ぶりの月9復帰”というトピックとともに華々しく盛り上げていく様子。劇中、主人公の風間と組む新人刑事が5人登場する予定で、それぞれバディを組んでいくようですが、第一弾として木村と初共演となる新垣結衣の出演が10日に発表されたばかり。他にも、菅田将暉や北村匠海といった主演級の俳優が出演するとの噂で、月9の低迷を止めるだけでなく、月9ブランドを改めて再提示するための起爆剤となることが期待されているようです」(芸能記者)

 はたして『風間公親-教場0-』は冬ドラマの絶不調も吹っ飛ぶような大ヒットとなるだろうか。