「かたや『レジェバタ』は“東映創立70周年記念作品”で、総製作費20億円をかけた大作。武将・織田信長(木村)が政略結婚した妻・濃姫(綾瀬)との絆を深め、ともに天下統一を目指す姿を描いたストーリーで、公開から10日間で観客動員92万人、興行収入12億円を突破していますから、“大コケ”しているわけではありません。ただ、翌週に公開した『鬼滅』は公開から3日間で動員81万人、興収11億円を超え、早くも『レジェバタ』に並ぶほどの数字を叩き出している。この勢いなら、ランキングの順位だけでなく興行成績も『鬼滅』が上になりそうです」(同)

 近年、邦画界ではアニメの勢いが凄まじい。2022年は『ONE PIECE FILM RED』が大ヒットを記録し、同年に国内で公開された邦画の中で興収1位を獲得。さらに、同作品を筆頭に『劇場版 呪術廻戦 0』(2位)、『すずめの戸締まり』(3位)、『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(4位)と、邦画興収ランキング上位4作をアニメが独占した。

「今年も、やはりアニメが優勢という状況は続くでしょう。例えば、4月14日に公開される『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は大ヒット間違いない。漫画家・青山剛昌氏が『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中の『名探偵コナン』は、アニメ映画シリーズも毎回大きな話題を呼んでいますし、第26作目となる『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は人気キャラクターの1人・灰原哀(林原めぐみ)がキーパーソン。新作公開に向け、現在テレビシリーズの特別総集編となる『名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン』も上映されているだけに、製作側も相当な気合の入れようです」(同)