仙台エリア周辺には、個性的なミュージアムがもりだくさん。東北ゆかりの芸術家の作品を中心に展示する美術館から、鑑賞とともに創作活動体験でさらにアートが身近に感じられる美術館などいろいろ。例えば、絵画・版画の製作体験に万華鏡作り、貴重な蝶&こけしコレクションから五感でアートを感じるなど、特色が前面に出ています。ファミリーで楽しめる作品とともにもちろん一人旅でじっくり鑑賞するのもよし。今回は観光エリアに程近い、比較的訪れやすいミュージアム6館を紹介します。東北に根付く文化から世界的な作品まで幅広いアートの世界を覗きに行ってみましょう。
1.鑑賞、創作、制作を通じてアートをさらに深掘り「宮城県美術館」
1981年開館の「宮城県美術館」は、明治時代以降の近現代美術とドイツ近現代美術を中心とした19世紀末美術、ドイツ表現主義の作品、バウハウス関連の作品をコレクション。東北地方にゆかりのある棟方志功、萬鉄五郎、カンディンスキーやクレーなどの国内外の有名作家作品も多く収蔵しています。
また、山脇百合子「ぐりとぐら」、長新太「おしゃべりなたまごやき」など馴染み深い戦後日本の絵本原画も収蔵。1990年には別館として「佐藤忠良記念館」がオープンし現代日本の具象彫刻を代表する芸術家である同氏のブロンズ作品、石膏原型、素描等約2,500点以上をコレクション。
ポイントは、作品鑑賞だけにとどまらず実際に制作体験ができること。創作室に絵画、版画制作や、木、金属、土などを材料とした制作用の道具を用意し、具体的なアドバイスを行うスタッフも常駐しています。
レストラン「café mozart Figaro」では、ハーマンミラーなどのデザイナーズチェアとアンティーク家具が並びモダン&クラシックな雰囲気たっぷり。自家製フォカッチャセットやスイーツ、タルトが人気です。ぜひ訪れたら立ち寄ってみて
【スポット詳細】
名称:宮城県美術館
住所:宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1
アクセス:
【交通機関】「国際センター」駅から徒歩約7分
【車】仙台宮城ICより約15分
営業時間:9:30〜17:00
定休日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)
価格:【常設展示観覧料】大人300円/大学生150円/小中高校生無料
(※特別展は、展示会ごとに観覧料を設定)
2.一瞬の儚い美しさに酔いしれよう「仙台万華鏡美術館」
仙台の奥座敷と親しまれ、日本三御湯のひとつ秋保温泉の入口に建つ「仙台万華鏡美術館」。温泉とともに、儚げな昔ならではのアートを楽しんでみてはいかが!?
1999年に開館した同美術館は、季節ごとに入れ替わる万華鏡展示が魅力。3つの展示室には大型万華鏡から、万華鏡の母と親しまれるCOZY BAKER氏寄贈のアンティークから現代作家の作品を展示。万華鏡を発明したスコットランドの物理学者、サー・デビッド・ブリュースターの万華鏡にオイルアンプルをオブジェクトに初採用したチャールズ・G・ブッシュの作品など、その歴史を紐解くことができます。
万華鏡の制作体験もでき、キッズ向けの「かんたん体験」(1,200円)ならば約10分でオリジナル作品が作れます。また、大人向けのオイルタイプの万華鏡が作れる「着せ替え万華鏡体験」(4,100円)や「天然石の手作り万華鏡体験」(3,960円)なども用意。また、講師を招いてのスペシャルな制作イベントなどもあり、ファンにはたまらない企画が目白押しです。
【スポット詳細】
名称:仙台万華鏡美術館
住所:宮城県仙台市太白区茂庭字松場1-2
アクセス:
【交通機関】JR「仙台」駅からバスで約50分
【車】仙台南ICより約15分
営業時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)
定休日:無休
価格:一般・大学生900円/小人450円/70歳以上450円