度重なる火山活動によって、生きている島であることを実感させられるハワイ島。このハワイ島を代表する火山のひとつキラウエアが再び噴火しました。
キラウエア火山とは
ハワイ州にふたつある世界遺産の1つ「キラウエア火山」は、ハワイ島に5つある火山の1つで標高1,247m。
ハワイ語で「噴き出す」という意味を持つ名前が表すように溶岩が頻繁に流れ出すことで知られる人気観光地のひとつで、「ハワイ火山国立公園」の中にあります。
このキラウエア火山の頂上にあり火山を司る女神「ペレ」が住むといわれているクレーターが「キラウエアカルデラ」です。
カルデラの中には南側に「キラウエア・イキ火口」が、西側には「ハレマウマウ火口」があり、2020年12月22日に、このハレマウマウ火口から噴火しました。
この時の噴火の影響によってキラウエアカルデラは約7,000万立方ヤードから、約12億立方ヤードまで拡大しました。
キラウエアが噴火を再開
キラウエア火山は2021年9月30日に再び噴火しましたが、2022年11月27日には沈静化したことが発表されていました。
ところが2023年1月4日、ハワイ火山観測所はハレマウマウ火口にできた亀裂に溶岩の動きを確認し、16:00時にキラウエア火山が1年4ヶ月ぶりに噴火活動を再開したことを発表。
キラウエアカルデラでは約10メートルの溶岩の吹き上がりが観測され、その後噴火活動が盛んになると、山頂での溶岩の吹き上がりが最も高いときで約50メートルになりました。
ハワイ火山観測所によると噴火活動は公園内で収まっており、周辺への被害の恐れはないことが発表されています。
一方、噴火が再開した4日の夜には、ニュースを聞いた人達が噴火を見ようとハワイ国立公園に殺到し、山頂火口への道路はとても混雑したそうです。
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