接待マナー ~終了後~

食事が終われば接待も完了するわけではありません。最後まで気持ちよく過ごしてもらい、「有意義な時間を過ごしたな」と思ってもらうために、見送りや翌日のフォローまで気を抜かないようにしましょう。

手土産を渡す

用意してきた手土産を渡すのは、会食が終わった後。最初に渡すと荷物になってしまいます。食事中はお店に預けておくといいでしょう。渡す際には相手が遠慮して受け取りにくくならないよう、「ご家族でどうぞ」や「お好きなワインとも相性がいいのでぜひ」など一言を添えます。

誠意を込めて見送る

解散する前に接待相手の見送りをします。タクシーを利用する場合は、お開きになる少し前に呼ぶか、できれば予約をしておくと安心です。現在はタクシー配車アプリなどもあり便利ですが、タイミングによってはなかなかつかまらないことも。

また近隣のタクシー乗り場を把握しておくのもいいでしょう。タクシー代やタクシーチケットはきちんと封筒に入れ、相手が乗車する際に手渡します。

スマートに見送るためには、食事の終わりが近づいてきたら帰りの手段を聞き出しておくのがポイントです。公共交通機関で帰るのにいつのまにか終電ギリギリ……ということがないよう、お店と駅との距離を把握した上で、時間の管理もしっかりとしましょう。

二次会は候補をピックアップしておく

二次会は必須ではありませんが、時間や雰囲気を見ながら誘ってみましょう。また相手側から「2軒目はどうする?」と声が掛かることも。アクセスしやすいお店を前もって何軒かリサーチしておくと安心です。

バー、カラオケといった定番の二次会のほか、ジャズバーやワインバーなど相手方の好みに合わせたお店も候補に入れておくといいですね。

忘れてはいけない接待翌日のマナー

接待の翌朝(翌営業日)、お礼を電話、もしくはメールで伝えましょう。先に上司が連絡するのが一般的です。時間を作ってもらったことに対する感謝の言葉に加え、盛り上がった話題や教えてもらった知識など、接待の席を楽しんでいたことが伝わる文章を心がけてください。

マナーと一緒に覚えておきたい、接待の席での注意点

接待の準備や当日の進行は完璧だと思っても、ちょっとした油断から台無しになってしまうこともあります。自信を持って接待の席に臨むために、以下の点を意識しておきましょう。

身だしなみは清潔感第一

接待は基本的に終業後に行うことが多いため、スーツで出席するのが一般的です。普段はオフィスカジュアルがOKの会社でも、接待の日にはスーツを着用したいところです。落ち着いたダーク系のスーツと、白のシャツを選ぶといいでしょう。

清潔感を第一に考え、いつも以上に服装のシワや汚れに気を使いましょう。女性の場合、座ったり立ったりした際に、気にならないスカートの丈・シルエットかどうかも確認を。

またアクセサリーは控えめにして、靴は磨いておきたいものです。一目でブランドがわかるバッグや高級腕時計は避けます。

そして、意外と見落としがちなのが香りです。食事の席で香りは邪魔になってしまうため、香水を付けていくのはマナー違反です。いつも着ているスーツに香りが残っていないか、整髪料や制汗スプレーなどの香りが強くないかどうかもチェックを。香りが残る柔軟剤類も避けるようにしましょう。

お酒に弱い人はどうする?

できれば接待相手と同じくらいのペースでお酒を飲むのが理想ですが、体質によってアルコールが苦手な人もいます。お酒が飲めないと先方の気分を害すかもしれない、そう不安に思う人もいるでしょう。

あまり飲めない人は前もって上司や先輩に伝え、協力してもらうのが得策です。飲まなくても乾杯の飲み物には形だけでも口をつける、会話で切り返すなど工夫を。酔いやすい人は、会食前に軽食をとっておくという手もあります。

ありがちな失敗に注意

場の雰囲気に気を配ったり相手を気遣ったりすることは重要ですが、接待のメインはあくまで会話です。テーブルの上や飲み物のグラスに集中していて、話を聞いていなかった……ということがないようにしましょう。

また常に料理を取り分けたり、あまり頻繁にお酌をしたりすると、煙たがられてしまうことも。相手が自身のペースで会食を楽しめるように配慮しましょう。

楽しんでもらえれば接待は成功

接待で先方に気持ちよく過ごしてもらえると、自社の信頼度がグンとアップします。もちろん、担当であるあなたの評価にもつながるでしょう。気を付けるべきことが多すぎて混乱しそうという場合は、まずは上司や先輩たちとのランチや会食で練習をしてみるのもいいかもしれません。

気配りや会話は慣れも大切です。相手の表情を見ながらおもてなしができるようになれば、社内でも重宝されるようになるかもしれませんね!

提供・UpU

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