『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

中学受験塾の上位クラスの子は、当然のごとく”先取り学習”をしているのをご存じでしょうか?

ライターK

私の子は塾の特待生&最上位クラスに在籍しているのですが、そこにはこれから習うことを既に知っている子が大勢います。

「えっ…。そんな子が沢山いるの?小4から入塾予定の我が子は、ついて行けるのかな…?」と、不安になったあなたへ。今回は、まだ間に合う!”小4からできる先取り学習方法”をお伝えします。

中学受験の先取りは、合格を手にするにはとても有効な方法です。先取りで成績があがると、不思議と子どものやる気もグングン上昇します。

この記事を参考に”身になる先取り”を行い、意欲溢れる通塾生活を送りませんか?

1.先取り学習が”当たり前”になりつつある中学受験

『PRIME』より引用
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(1)入塾後に驚愕!上位クラスの子は”先取り学習”が当たり前

上位クラスの子は ”塾の先取り”をしている。これは、まぎれもない事実です。

塾の公開テストを受験して、我が子の点数の低さにビックリした経験はありませんか?「こんな問題が解けるいるの!?」「小学校のテストでは満点ばかりなのに、公開テストでは半分しか得点できなかった…。」、これは中学受験あるあるですよね。

では、なぜこのような現象が起きるのでしょうか?

それは、偏差値上位層の子達は既に塾の先を学習しているからです。(もちろん、全員ではありません。)

上位クラスの子達は徹底した予習と復習を行い、塾で習う何段階も先まで”先取り”しているケースが多いです。実際に私のが子のクラスでは、「和差算知ってるー。もう習った!」なんて会話が普通に行われているそうです。

私達親世代の感覚では小5から塾に通い始めるイメージがありますが、今やそれは過去の話。塾スタートは遅くとも小4で、しかも先取りまでしているのが成績上位層の現状です。

(2)プラスαで家庭教師や個別指導に通う子も

では、”先取り”とは具体的にどんなことをしているのでしょうか?

上位クラスの子達は、多くの場合”何等かの支え”が存在します。 独学で先取りをするのではなく、家庭教師や個別指導を【塾+α】でつけている子が多いです。

これは、決して大袈裟ではなく事実です。成績上位層は天才ではなく、相応の努力をしている子が多いのです。

私の子も、算数の先取りをしています。塾のちょうど1年先を学んでいるため、完全に塾が復習になっている状態です。こうなると算数の授業が簡単に感じられるので、塾の宿題にヒイヒイ言うこともありません。

(3)塾の先生は本当のことを教えてくれない?

『PRIME』より引用
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「上位クラスは先取りしている子が多いなんて知らなかった…。」

確かに、わざわざ「うちの子は先取りしてます!」なんて言う親は少ないので、このような情報はなかなか知り得ないことでしょう。私もこの仕事をしていなければ、こんな話をすることはなかったです。(笑)

これは塾も同じ。入塾時に「上位クラスは先取りをしている子が多いです。」とは教えてくれません。

最初は「先取りは不要ですよ。」と言われたのに、小5の面談時には手の平返しで「みんな先取りや予習をしています。」と言われた人も実際にいます。

塾は”とにかく入塾させたい”ので、最初に「個別指導や家庭教師で先取りしている子もいる。」なんて言いません。そんなことを言えば、入塾する子が減ってしまいますからね。

2.中学受験で先取りをするメリット・デメリット

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先取りが当たり前になりつつある中学受験。親が子ども達にこぞって先取りをさせるのはなぜなのか?その理由を、メリット・デメリットからひも解いていきましょう。

(1)中学受験で先取りをするメリット

①子どもが楽

先取りは大変なように思えますが、実は結果として子どもを楽にします。

【先取りで塾の勉強が簡単になる→成績が良い→勉強が楽しい→ますます頑張る】先取りは、このような好循環を生み出します。

なんの下準備もなしに塾通いを始めると、難しい勉強を目の前に辛くなることがあります。中学受験の最重要科目、算数だけでも先取りしておくことが、結果として子どもを楽にしてあげられるのです。

②入塾後の学習がスムーズ

幼少期からコツコツ基礎固めを行い、満を持して”塾の先取り”を開始すれば、長期スパンで中学受験の勉強ができます。時間的余裕があるので、入塾後に一気にエンジンをフルスロットルにするより楽なのです。

まさに、先んずれば人を制す!入塾後に「いざ、先取り!」ではなく、入塾する何年も前からコツコツ取り組むのが、先取り学習最大のコツです。

③中学受験を楽しめる

先取りが功を奏し成績が安定すると、中学受験が楽しくなります。成績上位者に名前が載るなど頑張った成果が表れるのは、子どもの自己肯定感にも繋がります。

④いち早く過去問に移行できる

先取りをしておけば、志望校の過去問にいち早く取り組めます!

塾では一般的に6年生の夏~秋に過去問を始めますが、先取り組は5年生の段階で過去問に触れるレベルに到達出来る子もいます。

特に、中学受験の要である算数は先に進めておくのが有利!一足早く過去問に取り組めば、頭一つ抜け出すことができるでしょう。

(2)中学受験で先取りをするデメリット

①お金&時間が掛かる

先取り学習最大のデメリットは、”お金&時間”が掛かることです。

まず再前提として、塾のカリキュラムの先取りを素人の親が教えるのは困難です。元塾講師の親など、教える経験がある人なら話は別ですが、そうでない場合は下手に手を出さない方が無難です。特に、算数の解法は独特なので”プロ”に頼る方が圧倒的にうまくいきます。

そうなると、やはり”お金”が掛かります。塾+αで個別指導や家庭教師をつけるとなると、毎月結構な教育費が飛んでいきます…。

また、先取りには”時間”も必要。ハッキリ言って、入塾と同時に先取りを始めても遅いです。先取り学習を叶えるには、長期的なスパンでゆっくり&コツコツ取り組まなければ、子どもに無理が生じてしまいます。

具体的には、幼児期から小学校で習う学習の基礎(読み・書き・計算)を積み上げ、中学受験に対応できる基礎力を養います。晴れて基礎が完了したら、次は応用力や思考力を鍛えるフェーズ。という具合に、先取り学習は”段階的”に”ゆっくり”と勧めることが大事です。

時間とお金は掛かりますが、先取りをしていればいわゆる天才児でなくても、”特待生”に選ばれる可能性があります。私の子は、このやり方で入塾以来継続して特待生を維持しているので、結果的に塾の月謝はかなり安く済んでいます。

②やり方を間違えると子どもが潰れる

先取りは、子どもへの負担を考えながら進める必要があります。

  • 学習時間は長すぎないか?
  • 疲れていないか?
  • 子どもの能力を超えていないか?

など、子どもの様子を見ながら進めなければいけません。

しかし、先取りに躍起になり過ぎると”子どもの様子を見る目”が鈍ってしまいます。

子どもが疲れているのに、無理をさせてしまうようなことがあれば、いずれ先取りは破綻してしまいます。相当頑張らなれば先取りができないのは、子どもの能力を超えている証拠かもしれません。

このような状況で無理に先取りを続けると、子どもの心身を壊してしまいます。先取りをする時には、子どもの様子を十分考慮してすすめましょう。