「身の丈にあったものが必要」と言われてきたわたしたち。ですが、身の丈に合うって一体どういうことなのでしょうか。身の丈に合わせたいもの、合わせたくないものをそれぞれに考えてみました。
後ろ姿はいいけど、前から見るとガッカリ…
街を歩いていて、すごく目の引く後姿を見かけることがあります。
ハイヒールを綺麗に履きこなし、ぴったりとお尻の形がわかるミニスカート、ぱっくりと空いた背中、長い髪を風に揺らしながら歩く女性……。自信をまとったその後姿に、一体どんな綺麗な人なのだろう? と想像が膨らみ、追い越して振り返ってみた経験は誰もがあるのではないでしょうか? そんなときに「想像と違った」とがっかりした経験も中にはあるはずです。
「ファッションは自由でいい」「年齢なんて関係ない」と言いつつも、このように少し派手な格好や目に付く洋服で歩いていると、周囲の視線を集めてしまい勝手に批評をする・されてしまうのが私たちなのです。TPOをわきまえるのと同様に、最低限の「身の丈に合ったもの・合わないもの」は知っていて損はありません。
10代や20代前半の女性が好んで着る洋服と、30代の女性が選ぶものには自然と違いがあるもの。大人になればなるほど、この身の丈に合ったモノが何なのか? を知っておく必要があるかもしれません。
年齢を重ねるにつれ、身の丈に合わせたいものが増える
露出度
では、一体何を基準にモノを選べば良いのでしょうか?
「もういい年齢なのに……」、「イタイ」と周囲の人から言われてしまう人は、外見を塗り固めてしまう人に多い傾向があります。足し算が多く引き算を知らないことが要因にあります。周囲にいる人が、パッと見て、視線を逸らしたくなってしまうような露出度の高い洋服を選ぶのはマナー違反。
肩やデコルテを露出するのであれば、足元はひざ下まで隠す。
短めのスカートを選んだのなら、上半身の露出は抑えるというように、露出度のバランスを意識して洋服を選びましょう。
サイズ感
「身の丈」の丈とは、もともと背丈のこと指します。
洋服を選ぶときには、自分体型に合ったサイズ感のものを選ぶことで、洗練された印象を演出することができるということです。幼い頃は「すぐに成長してサイズが合わなくなるから」と大きめのサイズのお洋服を選んだ経験もあるかもしれません。
とはいえ、大人になるとそう背丈は簡単に変わるものではありません。自分のサイズをよく知り、似合ったものを選択していく必要があるでしょう。
セール時や思いがけない割引、ポイントがつくなどのイベントがある時は、ついサイズや生地の質感より価格でモノを選んでしまうこともあるかもしれません。けれど、自分にしっくりと来ないアイテムに愛着が沸くのを待つより、長期的に愛せるアイテムに出会った幸せを優先すべきです。価格重視のファストファッションを選ぶのか、値段以上の見た目である高見えを選ぶのか、長期的に愛せるアイテムを選ぶのか。年齢の重ねた女性は、後半2つに注力した方が、より審美眼が磨かれ魅力的に見えることでしょう。
言葉遣い
また、言葉遣いもその人の人柄を表すものです。ショップの店員さんに偉そうな態度をとったり上から目線の言葉を並べたり……何年も前に流行った言葉を使っているとなると、痛々しい印象になってしまいます。相手がどんな人であっても、丁寧な言葉遣いや振る舞いを意識しておきましょう。幼稚な言動や仕草は、いい大人のすることではありません。
浪費癖
また自分のライフスタイルに合った、お金の使い道も考えておきましょう。浪費癖は身の丈に合わせておきたいもののひとつです。お金の使い方には、投資・消費・浪費の3つがあります。投資は、自分のお金を使った分・またはそれ以上に返ってくる成果があるお金の運用を指します。そして消費が生きていくために必要となるもの。最後の浪費は、無駄遣いのことです。
大人になると、結婚や出産などライフステージの変化に合わせた出費が必要となります。自分の収入に合った範囲で、やりくりする大切さを学んでおく必要があるのです。