女性が香水を付ける理由は「ふわっと香らせたい」「仕事モードに切り替える」など本当に人それぞれ。自分に合った香水の付け方や付ける場所、マナーの基本を知って、周囲に迷惑をかけないようお気に入りの香りを楽しみたいですね。また、オードトワレやオードパルファムなど、香水の種類もご紹介いたします。

香水の種類と正しい付け方は?

香水の種類①パルファム

香水のバリエーションの1つめは、『パルファム』です。パルファムは、香りが香水のバリエーションのなかで最も強度が高く、香料の割合も14%から30%程あるため、1滴垂らすだけの付け方でも充分に香りを楽しむことができます。そして半日程度、香りを保たせることができます。

一般的にパルファムは香水を指す言葉として使われていますが、実はあまり出回っておらず、販売されていても高価で手の届きにくいものとされています。

香水の種類②オードパルファム

香水のバリエーションの2つめは、『オードパルファム』です。「オーデ」とはフランス語で「水の」という意味。オードパルファムとは、その名前の通りパルファムより香料の割合が薄まった香水のことを意味します。

オードパルファムの香料の割合は、パルファムよりやや低い6%から15%程と言われ、5時間程度香りを保たせることができます。パルファムよりも香料の割合は薄まりますが、パルファムに1番近いと言われていて、パルファムに劣らない上質さも兼ね備えています。

香水の種類③オードトワレ

香水のバリエーションの3つめは、『オードトワレ』です。オードトワレは、パルファムやオードパルファムよりも軽やかにふんわりと香らせることのできるバリエーションなので、香水の香りがあまり得意ではないと感じてしまう人にもおすすめのタイプです。

オードトワレの香料の割合は、オードパルファムよりも少ない9%程と言われています。また、オードトワレの香りを保たせることができる時間は3時間程度と言われています。柔らかいほのかな香り方なので、職場でも品よく香らせることができます。

香水の種類④オーデコロン

香水のバリエーションの4つめは、『オーデコロン』です。オーデコロンは、オードトワレやオードパルファムよりも香料の割合の薄いタイプのものなので、優しくほのかに香らせたい時におすすめの香水です。

オーデコロンの香料の割合は香水のなかで最も薄く、オードトワレよりも少ない3%程で、2時間程度香りを保ちます。香水が得意でない人でも軽い気持ちで楽しめる種類の香水として親しまれています。すっきりとした清涼感のある香りが多いので、リフレッシュしたいときにシュッと吹き掛けるのにおすすめです。

オードパルファムやオードトワレ・オーデコロンの正しい付け方

香水を身にまとうときに大切なことは、香水のバリエーションごとで付け方や付ける量を調節することです。パルファムは1番濃い種類なのでちょこっと付ける程度。オードパルファムは1吹き。オードトワレは2吹き程度。オーデコロン3吹き程度。といった具合で調節することで、上品に香りをまとうことができます。

香水を付けるタイミングは?|香水の付け方

香りの変化を知る|香水の使い方

香水には3回の香りの変化があります。この3回の変化うち、どの香りをまといたいかによって、香水を付けるのに適した時間が変わっていきます。次に、この3回の変化について詳しく見ていきましょう。

香水を付けるタイミング①人と会う直前

香水を付けてから1番最初に香るのが、トップノートといわれています。吹き掛けた直後から15分程の間はすっきりとした清涼感のある香りを楽しむことができると言われています。トップノートは、柑橘の香りやグリーンの香りなどのすっきりとした香りが多いのが特徴です。

この香りをまといたいときには、香らせたい時間から逆算して、その直前に香水を付けるのがおすすめです。しかし、香水の付けたての時間は揮発性が強くエタノールの香りが広がりますので、できればつけたてよりも少し時間を空けることをおすすめします。

香水を付けるタイミング②人と会う1時間前

香水を吹き掛けてから1時間ほどで香ってくるのがミドルノートです。1時間ほどで香ってくる香りは、その香水の核となる中心的な香りで、お花の華やかな香りが多いのが特徴です。この香りをまといたいときは、1時間くらい前に香水を吹き掛けるとちょうどよくその香りをまとうことができます。

香水をつけてから2段階目で香る香りはその香水の主役となる香りです。香水の見せ場ともなる1番華やかな香りですので、香水を付ける1番おすすめの適した時間は、1時間くらい前に付けるのが良いと言われています。

香水を付けるタイミング③人に会う2時間前

香水を付けてから3時間くらいで香ってくるのが、ラストノートです。この3回目の変化で香ってくる香りはバニラやムスクなど、香りのバリエーションのなかでも残りやすい香料が使われているのが特徴です。この香りをまといたいときは、人と会う2時間くらい前に香水を吹き掛けるのがおすすめです。

香水の香りの移り変わり方を知ることで、香水の楽しみ方の幅も広くなります。ぜひ、香りの3回の変化を意識して気分に合わせて香水を吹き掛けてみてはいかがですか?

香水を付けるのにおすすめの場所とNGな場所は?|香水の付け方

女性が香水を付けるのにおすすめの場所①首の後ろ

女性が香水を付けるのにおすすめの付け方1つめの場所は、首の後ろです。香水は、太い血管や脈を打つ場所など温度の高いところに付けると香りがより引き立てられると言われています。また首の後ろは顔に近い位置にあるため、まわりのみならず自分でも香りを楽しむことができますので香水を付けるのにおすすめの場所です。

また、首の後ろは髪の毛にも近い位置にありますので、風で髪の毛がなびくときにも香りがふんわりと漂い、より女性らしい印象を強く残すことができます。デート前に首の後ろに香水を付けることで女性らしさをアップさせることができますのでおすすめです。

女性が香水を付けるのにおすすめの場所②手首

女性が香水を付けるのにおすすめの付け方2つめの場所は、手首です。香水を手首に吹き掛けたあとに、両方の手首を擦って他の場所にも付ける動作をよく見かけますが、この動作は実はNG行為とされているそうです。擦ることによって香りの成分が飛んでしまうためにNGとされているのだとか。

血管が通り脈も打っている手首は、香水を付けるのにぴったりの場所ですので、香水を手首に付けるときにはぜひ、両方の手首を擦らないということを意識してみてはいかがでしょうか。香水を少し手首に付けることで腕を動かすたびに素敵な香りをまとわせることができます。

女性が香水を付けるのにおすすめの場所③太もも

女性が香水を付けるのにおすすめの付け方3つめの場所は、太ももです。香水の香りは、時間の経過とともに下から上へとのぼっていくと言われています。上半身に付けるよりも淡く香りをまとうことができます。そしてウォーキングするたびに香りを漂わせ、エレガントさを演出することもできます。

しかし太ももの皮膚は、柔らかく敏感な場所で、皮膚も非常にデリケートな部分です。ですので、皮膚のトラブルやアレルギーなどの症状などがでないよう心配な方はあらかじめパッチテストなどをして、確認しておくとよいかもしれません。

女性が香水を付けるのにおすすめの場所④胸元

女性が香水を付けるのにおすすめの付け方4つめの場所は、胸元です。胸元は体温の高い場所ですので、香りをより引き立てやすいおすすめの場所です。ただし、蒸れて熱がこもりやすい位置でもあるため、香りが蒸れ特有の香り混ざらないように、夏場は量を減らすなどとくに注意が必要な場所でもあります。

そして、胸元は顔の真下の位置にあるため、香りがダイレクトにくる場所でもあります。強い香りに気持ち悪くなってしまわないよう、胸元への付け方は少量に調節しておくのがおすすめです。

女性が香水を付けるのにおすすめの場所⑤足首

女性が香水を付けるのにおすすめの付け方5つめの場所は、足首です。足首のくるぶし辺りに付けると、時間の経過とともにほんのりと香りが上がってきて、動くときにふんわりとしたほのかな香りをふりまくことができます。香水は得意ではないけどチャレンジしてみたいという方は、まずは足首から付けると良いかもしれません。

香水を付けるのにNGの場所①脇

香水を付けるのにNGの付け方1つめの場所は、脇の下です。脇は匂いが気になりがちな場所ですので、体臭を消すために香水を脇の下につけようという付け方をする方もいらっしゃるかもしれませんが、脇に香水を吹き掛ける付け方は避けた方が良いこととされています。

脇の下にあるアポクリン汗腺から分泌されている匂いが香水の香りと混ざってしまい、せっかくの香水の良い香りがアポクリン汗腺から分泌された臭いと混ざったなんとも言えない香りに変わってしまう可能性が高くなってしまうのです。ですので、香水は脇の下にはつけない方が無難と言われています。

香水を付けるのにNGの場所②足の裏

香水を付けるのにNGの付け方2つめの場所は、足の裏です。足の裏は、脇の下と同じように臭いが発生しやすい場所です。また、靴を履くために蒸れやすい場所でもあります。蒸れ特有の匂いとまざってしまわないようにするためにも、足の裏側には香水をつけない方がよいと言われています。

もしもどうしても足元に香りをまといたいときには、蒸れにく通気性のある足首に吹き掛けることをおすすめします。太ももにつけたときと同じように動くたびに周辺にほどよい香りをただよわせることができます。