不妊治療の種類

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

では、具体的に不妊治療にはどんな種類があるのでしょうか?ここでは、段階別に治療の概要を簡単にご紹介します*

一般的に不妊専門の病院にかかった場合、タイミング両方→人工受精→体外(顕微)受精とステップアップしていくことがほとんどです。しかし、夫婦の年齢や不妊の原因によっては、いきなり最終ステップの体外(顕微)受精を進められる場合もあります!

ここでご紹介するステップはあくまで一般的なステップであり、夫婦によって「違いがある」といった点は事前にしっかりと押さえておいてくださいね◎

STEP1:タイミング療法

タイミング療法とは、その名の通り排卵日を予測して夫婦生活のタイミングを指導する方法です。一般的に最も妊娠しやすいと言われている排卵直前にタイミングを取ることで妊娠率アップを狙います*

この治療法の注意点は、妊活を意識するあまり、夫婦生活が「作業」になってしまわないようにすることです!どうしても長い期間タイミング療法を続けていると夫婦生活が義務化された作業のようになってしまう夫婦が一定数いらっしゃいます。

そうなると夫婦生活を送ることが苦痛になってしまう可能性がありますので、そうならないよう夫婦で協力することが大切です◎お互いの心も身体も満たされるような時間が過ごせるように、たまにはシチュエーションを変えてみるなど、工夫を凝らしてみてくださいね♡

STEP2:人工授精(AHIなど)

タイミング療法を4~6回繰り返しても妊娠しない場合、人工受精へのステップアップを進められます。(もちろん病院の方針や夫婦の年齢、状況などによる差はございます*)

人工受精では、排卵のタイミングに合わせて精子を人工的に子宮内に送り込み、妊娠を期待する方法です。この時、病院によっては精子を洗浄し、不純物を取り除くなど、妊娠率を上げるための処置をしてくださる場合もあります。

女性側も人工受精後に確実に卵子が排卵するよう排卵誘発を目的とした注射などの処置を受ける場合もございます◎

STEP3:体外(顕微)受精

高度生殖補助医療と呼ばれる体外(顕微)受精。こちらは、卵巣から成熟した卵子を取り出し、精子と体外で受精させ、受精した受精卵を子宮に戻す方法です*

体外(顕微)受精は手術を伴う処置となるため、これまでのタイミング療法や人工受精と比較すると通院回数や服薬回数が格段にアップします。また卵を育てるために、自宅で自分自身で注射をするなど、女性にとって精神的にも体力的にも辛い治療となります。

人によっては薬の副作用で体調を崩す方もいらっしゃいますので、家庭と仕事、そして治療との両立が困難になる方もいらっしゃるようです。体外(顕微)受精にステップアップする前に、パートナーとは徹底的に話し合い、家事などをしっかりと協力してもらえるような体制にしておくと安心ですよ◎

不妊治療と自然妊娠の妊娠率

『DRESSY』より引用
(画像=写真AC,『DRESSY』より引用)

一般的に不妊治療をした際の妊娠率は約20%~30%となっており、これは自然妊娠する確率と変わりない結果となっています。妊娠のメカニズムはまだまだ分かっていないことも多く、不妊治療をしたからと言って「必ず妊娠できる」といった保証はありません!

だからこそパートナーとしっかりと話し合い、「自分たちはどこまで治療を続けるのか?」といったことは決めておくようにしたいところです*