◆「40代って推し活するには微妙な年代」

――そうなると、今後の『イケメン』シリーズはどうなっていくのでしょうか?

竹内「ほぼ買い物になるんじゃないですかね(笑)。それと今後はリアルに家族の問題が出てくると思います。これまでもペットが死んだり、おじいちゃんおばあちゃんが亡くなったりしていて、そうなると次は両親かな、とか。あとは病気とか怪我とか」

竹内佐千子「もう楽しいことしかしたくないから、イケメンに会いに行った。」ぶんか社
竹内佐千子「もう楽しいことしかしたくないから、イケメンに会いに行った。」ぶんか社
――作品がエッセイだからこそ直面する現実問題ですね。

竹内「40代ってすごく大変。ずーっと細い平均台を歩いているような。難しい年齢なんだと思います。そろそろ40代の今だけでなく、近い将来の50代に向けても考えていかないと。最近、10代のアイドルが『50年後もみんなで歌って踊っていたいな』ってファンに向けて言ってるのを見たんですが、その場にいる3割が『50年後にもう自分たちはいない』って思ってただろうな、と(笑)」

――年の離れた推しだとそうなってきちゃいますよね。

竹内「若い子を推すことにセクハラみを感じるようになってしまったのも大きな変化です。そんな悪いこと本当にしてるわけじゃないけど、若いイケメンに何を話せばいいのかはわからくなったのは確かです」

――わかります。若い女の子みたいに「イエーイ」ってノリでいけてしまえばどんなにラクか。

竹内「40代って推し活するには微妙な年代なんですよ。ギリ年下に恋愛感情がありそうと思われちゃう。でも、30代の時の方よりはガチ恋と勘違いされることは無くなったかな。そう思うと、50代60代はさらに若い子を推しやすくなるのでは?!その頃に良い推しがいれば一番いいんですけどね」