収入がなかなか上がらない時代ですが、収入を少しでも上げるためには、時給が高い業種を選ぶのと、時給は安いけれど長く働くのとどちらが良いのでしょうか?

本記事では、産業別の年収と時給についてまとめています。自分の働き方と収入について考えてみたい人はぜひ参考にしてみてください。

産業別の年収

まずは業種別の年収を見てみましょう。総務省統計局の統計をもとに、産業別平均年収をまとめてみました。

もっとも年収の高い業種は、電気・ガス・熱供給・水道業で、次いで、情報通信業、学術研究および専門・技術サービス業(研究所や税理士、公認会計士といった士業)と続きます。

なお、産業ごとに分けない場合の平均年収は320万3,980円でした。

【産業と年収(円)】
鉱業、採石業、砂利採取業 384万2,072円
建設業 417万4,883円
製造業 371万6,534円
電気・ガス・熱供給・水道業 534万7,899円
情報通信業 471万4,061円
運輸業、郵便業 356万8,938円
卸売業、小売業 285万8,688円
金融業、保険業 455万2,730円
不動産業、物品賃貸業 355万8,229円
学術研究、専門・技術サービス業 458万0,305円
宿泊業、飲食サービス業 134万7,893円
生活関連サービス業、娯楽業 226万9,469円
教育、学習支援業 360万4,068円
医療、福祉 307万9,950円
複合サービス事業 356万7,313円
サービス業(他に分類されないもの) 271万1,589円

参考:総務省統計局 19-14 産業別常用労働者1人平均月間現金給与額 総数(令和2年) をもとに筆者作成

産業別の時給

次に年収を産業別の労働時間で割った平均時給を見てみましょう。最も時給が高いのは、電気・ガス・熱供給・水道業で、次いで金融業・保険業、情報通信業と続きます。

なお、産業ごとに分けない場合の平均時給は1,901円でした。

【産業と時給(円)】
鉱業、採石業、砂利採取業 2,004円
建設業 2,063円
製造業 1,987円
電気・ガス・熱供給・水道業 2,849円
情報通信業 2,514円
運輸業、郵便業 1,885円
卸売業、小売業 1,791円
金融業、保険業 2,593円
不動産業、物品賃貸業 2,107円
学術研究、専門・技術サービス業 2,481円
宿泊業、飲食サービス業 1,264円
生活関連サービス業、娯楽業 1,787円
教育、学習支援業 2,429円
医療、福祉 1,846円
複合サービス事業 1,989円
サービス業(他に分類されないもの) 1,705円

参考:総務省統計局 19-14 産業別常用労働者1人平均月間現金給与額 総数(令和2年)と19-12 産業別常用労働者1人平均月間総実労働時間数(令和2年) をもとに筆者作成 円未満は切り捨て