生活保護を申請したいと思っているお父さんお母さんの中には、「子どもが生活保護を申請した場合はどうなるの?」「そもそも申請できるの?」と疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。

子どもが申請した事例は聞いたことがないという人が大多数かと思いますが、「もし申請できるなら、大人が申請した場合と何か変わるのか」など気になることも多いとと思います。

そこで今回は、小学生の子どもでも生活保護を受け取れるのかどうかについて説明します。

生活保護は0歳から受け取れる

結論から言うと、生活保護の受給要件には年齢要件がないため、0歳でも保護費を受け取れます。

ただし、生活保護は世帯単位で保護の要否、および程度を判断されるため、世帯単位で生活保護の要件を満たしている必要があります。

つまり、大人が申請しても子どもが申請しても結局は世帯全体で受給資格があるかどうかを審査されるため、子どもが申請すれば審査が甘くなるというようなことはありません。

子どもでも受け取れる条件

「世帯の収入」が以下の4つを試みても、収入が厚生労働大臣の定める「最低生活費」の水準を満たせない場合には、子どもでも生活保護を受けられます。

・労働可能な世帯員全員が、労働収入を得る
・年金や手当などがあれば、まずそれらを活用する
・親族などから援助を受ける
・預貯金の活用や、土地や家屋などの資産を売却する

最低生活費の目安

生活保護の受給額は、住んでいる地域や世帯の人数・構成、子どもの年齢、各世帯の個別の事情(障害の有無や程度、家賃など)で変わります。

例えば東京都青梅市に住んでいて、女性30歳、子ども0歳の母子家庭の場合、約11万7,000円の生活扶助(※)、約1万円の児童養育加算、約1万9,000円の母子加算が支給されます。

※生活扶助・・・衣食や光熱費など日常生活に必要な費用