多くのメディアでは脱退・退所の経緯として、メンバーは2020年から今後について話し合いを重ねており、2021年6月にメンバーたちが事務所に退所を申し入れ、同10月に脱退と退所が決まった……というのを“定説”としている。これが正しければ、脱退・退所の申し入れがあったのはドームツアー終了後であり、ドームツアーの打ち合わせ段階では10周年まで見据えていたところで矛盾はなさそうだが、一方で「週刊文春」(文藝春秋)では脱退を決意したのは9月以降としている“時系列問題”も発生している。

「昨年5月発売の『Myojo』(集英社)での1万字インタビューでは『やっと僕たちの本番が始まる気がしている』など平野がかなりグループとしての活動に前向きな発言をしており、『10周年にはMr.10』の意気込みとも通ずるものがあります。そこからドームツアー終了後、アリーナツアー開始前の6月に退所申し入れをしたのだとしたら、あまりに事態が急転しすぎている。一方『文春』によれば、平野が『自分の思い』を伝えるために2021年の始め頃から何度も藤島ジュリー景子社長に面談を申し込んだものの、ジュリー社長のドタキャンが続き、ようやく実現したのは9月。そしてこのときジュリー社長がまともに彼らの話を聞かなかったことから退所を決断したと報じています。平野の『目標を失い、今回の決断に至りました』という、半年ほど前の前向きな発言とは真逆の退所理由からしても、事務所内での“冷遇”が分裂劇を生んだとの推測が生まれるのは自然でしょう」(同)

 事務所に残留する永瀬廉が、今月5日放送のラジオ番組で「5月22日までは、ちゃんと5人で活動できるんで。その5人での活動もめちゃめちゃ楽しむし」と話していたように、King & Princeのメンバーはこれまでと何ら変わらない仲の良さを見せながら活動を続けているが、一方でファンのモヤモヤは膨らむばかりかもしれない。