日本の伝統衣装!着物について、季節や用途に応じた着物の選び方から、結婚式などの晴れの日に合うメイク方法などを年代別と合わせて、ご紹介していきます。普段気慣れない着物着用は、確かにしんどいかもしれませんが、華やかな装いで、周りの方もきっと笑顔になりますよ。
結婚式のお呼ばれの着物メイクで気をつけたいことは?
結婚式のお呼ばれの着物メイクポイント①マットなベースメイク
結婚式にお呼ばれした場合、礼装または準礼装がマナーとなります。ナチュラルすぎるベースメイクでは服装に見合いませんし、失礼に当たってしまいます。しっかりと作り込んで、マットまたはセミマットな肌を作りましょう。着物の場合、少し明るめのファンデーションで仕上げた方が着物とのバランスがよくなります。
当日までに保湿をしっかりとしてキメを整えておき、下地とコントロールカラー、コンシーラーで肌のムラをなくしておきます。リキッドファンデーションで丁寧に陶器のような肌を作り、パウダーでマットかセミマットに仕上げる方法がおすすめです。着物だと目につきがちな首などにも忘れずパウダーをつけておきましょう。
結婚式のお呼ばれの着物メイクポイント②色味を控える
結婚式のお呼ばれの着物メイクポイント、2つ目は色味を抑えることです。着物の場合、特に礼装の時はナチュラルメイクだとバランスが取れません。しかし、あまり色味が多いと上品さが失われてしまいます。彫りを強調するような立体メイクも着物には不向きです。
チークは、ほんのり血色がよく見える程度に入れましょう。あまり明るい色味よりは、ブラウン系やサーモンピンク、オレンジなどの肌になじむ色をさっと入れる程度がおすすめです。着物の色にも合わせながら選びましょう。チークの位置は、黒目の下の位置で頬骨の高い部分にふんわりと、入れます。
結婚式のお呼ばれの着物メイクポイント③目元と口元にポイント
結婚式のお呼ばれの着物メイクポイント3つ目は、目元と口元にポイントを置く方法です。目元は肌になじむ色のアイシャドウを単色で使い、アイライナーをしっかりと引きます。こうすることで口元とのバランスが取れます。マスカラも忘れずにつけ、眉は自然なアーチ眉にして女性らしさを演出しましょう。
口元は淡く色づくグロスやダーク系口紅は避け、マットかセミマットの口紅を使います。紅筆を使ってしっかり縁取りしましょう。色味は着物に合わせて、例えば赤い着物なら赤、ピンクの着物ならピンクのように選ぶのがベストです。ピンク系の口紅はどんな着物でも合いやすいので選ぶのに困った場合おすすめです。
結婚式のお呼ばれの着物メイクポイント④ギラギラ光るメイクは避ける
結婚式のお呼ばれの着物メイクポイント4つ目は、ギラギラしないメイクです。結婚式の主役は花嫁です。華美すぎるメタリックなラメや、グリッターなどは使わず、上品なメイクを心がけてください。パールの入ったアイシャドウや、セミマットな艶感までなら上品な華やかさを演出できます。
アレンジのしにくいショートヘアーの時のおすすめスタイルや、結婚式でのヘアアレンジのポイントなどがたくさんあります。黒留袖着用時に気を付けたい行動マナーも載っていますのでぜひ参考にしてみてください。
【ベースメイク】着物に合う年代別メイク方法は?コツも
着物に合う20代向けのベースメイク方法
着物に合う20代向けのベースメイクは、セミマットです。皮脂分泌も盛んなので、無理にマット肌にして崩れてしまうよりは、若々しい艶のセミマット肌がベストです。下地を塗って土台作りをしてから、リキッドファンデーションをたたきこみ、パウダーファンデーションやルースパウダーで仕上げる方法が基本です。
20代の場合、まだニキビやくま、赤みなどが気になってしまいます。ファンデーションの前に、コンシーラーやコントロールカラーを使ってしっかりと隠しておきましょう。また、皮脂崩れ防止や毛穴を埋める下地クリームなどを使って、崩れにくいベースメイクを完成させます。
着物に合う30代向けのベースメイク方法
着物に合う30代向けのベースメイクも、もちろんセミマットかマット肌です。丁寧に下地とリキッドファンデーションを塗り、パウダーファンデーションでしあげます。パウダーを手のひらでプッシュしてなじませると、よくなじみ、崩れ予防になります。
浮世絵などをイメージしてみるとわかりやすいのですが、いつもより明るめのファンデーションを使うと着物の柄が映えます。ただし首との色の違いがあまり目立つと白浮きしてしまいますので、パウダーを顔の境目や首、アップヘアーの場合はうなじにも塗ると後ろ姿までステキに着こなせます。
着物に合う40代向けのベースメイク方法
着物に合う40代向けのベースメイクは、マット肌です。乾燥が気にならないよう、スキンケアで整えてから下地を隅々までムラなく塗りましょう。黄ぐすみなども年齢的に気になってくるので、パープルのコントロールカラー下地がおすすめです。さらにパールが入った下地だと自然に肌が明るく見え、若々しさが出せます。
リキッドファンデーションで潤いを維持しながら、気になる場所には、コンシーラーを数色使い分けて薄くたたきこみ、シミやくまを隠します。厚塗りしないことで、時間がたってしわっぽくなりません。パウダーをむらなく塗り、肌になじませましょう。チークは肌になじむ色をさっとつける程度がベストです。
着物に合う50代向けのベースメイク方法
着物に合う50代向けのベースメイクのポイントは、ハイライトを効果的に使うことです。しわが深くなってくる年齢ですので、その部分にハイライトを薄く丁寧になじませてカバーします。また、仕上げパウダーは薄くしないとよれてしまいます。特によく動く部分や細かいところは厚塗りにならないようにしましょう。
自分でできるヘアアレンジの方法や、和装の時や結婚式にお呼ばれしたときに、してはいけないヘアスタイルなども詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
【アイメイク】着物に合う年代別メイク方法は?コツも
20代向けの和装アイメイク
20代向けの和装アイメイクは、長めのアイラインとしっかり塗ったマスカラです。着物は色柄が多いのでアイシャドウは多色使いするとうるさくなってしまいます。アイメイクはライン使いで楽しみましょう。クラシカルな柄の着物の場合は、太目のキャットラインにすると着物のイメージ合ったメイクが完成します。
マスカラはボリュームタイプよりもロングタイプで繊細さを出すと着物の柄を選びません。ナチュラルなつけまつげなども目元の印象を強くするアイテムです。また、あえてビューラーでまつ毛をあげない「すだれまつ毛」にマスカラを付ける方法も新鮮です。
30代向けの和装アイメイク
30代向けの和装アイメイクのポイントは、きれいな色のアイシャドウを選ぶことです。20代に比べて、ほんのり落ち着いたムードが出で着物をしっとりと着こなせる30代になると、アイシャドウの色によっては老けて見える可能性も出てしまいます。
着物の柄や帯、帯締めの色から選んだアイシャドウを取り入れると品よくまとまります。中でも面積が大きい色を使うとよりなじみがよくなります。アイラインはリキッドでしっかりと、眉はなだらかなアーチ眉で女性らしさを出しましょう。
40代向けの和装アイメイク
40代向け和装アイメイクのポイントは、くすみをカバーした目元です。落ち着いたブラウン系のアイシャドウは、目元のくすみを目立たせてしまいます。たまご色など少し明るめの色や、パールがほんのりと入ったアイシャドウを使いましょう。また、アイラインは少し上げ気味に書くと目じりのしわが気になりません。
50代向けの和装アイメイク
50代向けの和装アイメイクのおすすめポイントは、明るめの単色カラーのアイシャドウと、ペンシルアイライナー使いです。パールの入っていないマットなアイシャドウを使うことで、年齢に見合った上品さを出すことができます。パールは目元のしわをさらに目立たせてしまうので、マットなアイシャドウを選びましょう。
次にアイラインですが、50代の人へのアイラインのおすすめは、ペンシルタイプのライナーです。たるみが気になってくる年代でのリキッドタイプのアイラインは、シャープなラインがよりたるみを目立たせてしまいます。ペンシルタイプはやわらかで意思のある目元を演出します。