熱量が高すぎて…実際にあったお見送り理由の例

以前、実際にあった「お見送り理由」でこんなものがありました。
「途中まで概ね採用の方向で面接が進んでいたが、面接終了後エレベータまで見送った時に、見送った社長に『頑張るのでぜひぜひ採用して下さいっ!』と握手を求め、握手し続けた。

熱意はわかるが、社長が引いてしまったんです」

このフィードバックを受けた時、転職エージェントとしてこの理由をご本人に伝えるかどうか、本当に悩みました。
転職エージェントの中には、それこそ「他の候補者との比較で、別の方に決まってしまったんです」等と無難にお伝えするところもあると思います。

ですが、そうするとこの転職者はご自身の本当の「課題」に気付かないまま、次の企業の選考を受け続ける(そして恐らく落ち続ける)ことになるでしょう。

思い切って本当の「選考理由」をお伝えしたところ、この転職者はしばらく転職活動をストップしました。自分自身のコミュニケーションの課題を整理するための時間だったように思います。

その後、地方のとある企業の内定を獲得し、今は元気に活躍をして下さっています。

難しいのは、「自分」と向き合うこと

先程の実例でもご理解いただけるように、自分の「弱点」を突きつけられるのはとても辛いことです。大半の転職者の課題も同様で、自覚している今のご自身の実力と、応募企業やポジションとの間にギャップがあるとわかったとしても、心からそれを受け入れて行動や応募企業を変えるということは簡単にできることではありません。

応募書類や面接対策をしてブラッシュアップし、ご希望の企業に転職できるよう最大限努力するのが転職エージェントですが、どうしても理想(希望企業)と現実(現時点での実力やキャリア・コミュニケーション力)のギャップが大きいと判断した場合、その現実をきちんと伝えてターゲットを変更するよう促すのも転職エージェントの役割であると私は考えています。

時には「転職すべきではないです」とお伝えしたり、「ターゲットを変えましょう(もう少し年収レベルを下げることも考えましょう)」と提案したりしますが、この現実を突きつけると連絡が取れなくなってしまう方も一定の割合でいらっしゃいます。(恐らく転職活動をやめるか、別の転職エージェントに切り替えるのだと思います)

転職活動がうまくいかないことへの一番の処方箋は、ご自身の課題を正確に把握し、理想とのギャップを埋めて、ご自分に合ったキャリアを掴むことです。

応募企業を増やし「数打ちゃ当たる」と確率論に期待するよりも、自分自身の課題と徹底的に向き合う強さを持っていただけると嬉しいなと思います。

それでは、またお会いしましょう!

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