前述のように本人気ランキングの性質上、ドラマのスタートが集計開始日の7日(金曜)から離れれば離れるほど不利になるため5位発進となったが、北川景子主演の月9ドラマ『女神[テミス]の教室~リーガル青春白書~』は10日スタートながら好発進で、放送翌日の深夜にはTVer総合ランキングの首位に踊り出、およそ2日にわたって首位を維持したあと、放送4日後の金曜時点でも3位に留まっている。2022年は『ミステリと言う勿れ』と『silent』がTVerで大ヒットとなったフジテレビだが、今期も『忍者に結婚は難しい』と『女神[テミス]の教室』が好調に推移しそうだ。
『女神[テミス]の教室』とは逆に、妻夫木聡主演のTBS日曜劇場『Get Ready!』はTVer総合ランキングの首位期間が1日のみで、息切れがやや早い印象。初回放送の印象では、医療ドラマ風のヒューマンサスペンス系のように思われるが、いまひとつ盛り上がりどころに欠け、デザイン・演出もスタイリッシュに見せようとしてすべっている感じが否めない。同日放送の日テレの『ブラッシュアップライフ』(安藤サクラ主演、バカリズム脚本)の評判が上々なのと比べると、今後厳しい戦いが待っているかもしれない。
次週は民放ゴールデン・プライム帯の連ドラがほぼ出そろう。事前の期待度が高いのは、井上真央主演のTBS系金曜ドラマ『100万回言えばよかった』(13日スタート)や、草彅剛主演のフジテレビ系月10ドラマ『罠の戦争』(16日スタート)だが、はたして冬ドラマを制するのはどの作品となるだろうか。