「ここでちょっと、クズです!」(中丸)

 急に、何を言い出すのかと思った。「クイズ」を「クズ」と噛んでしまった中丸。本気で緊張しているのだろう。今回、中丸が深掘りするのは……尼崎の工芸品・樽であった。

 というわけで、中丸の前にはたくさんの酒樽が。大相撲の力士が優勝したときに鏡開きする、アレである。どの樽もカラフルだし、デザインが素敵だ。樽を専門に扱う「岸本吉二商店」代表の岸本敏裕さんが解説してくれた。

中丸 「この樽、ふとしたときに見ますけど、厳密になんて言うんですか?」

岸本 「これね、酒樽を巻いた『菰樽(こもだる)』って言うんですよ」

 知らなかった。ためしに「こもだる」と打ってみると、一発で「菰樽」と変換できる。原料は藁で、それを折って菰にして酒樽に巻けば菰樽になるわけだ。不思議な緊張感がある中丸が、今回は菰樽を紹介するということ。