退職後も友人に料理を振舞うのが生きがいだったものの

仕事を辞めた父は、調理師の腕を生かして料理を作っては友人に振る舞うのが生き甲斐になっていました。
料理と言っても、スーパーの安い食材は料理人としてのプライドが許さなかったようです。
飲食店をしていた頃に仕入れていた、高級食材を扱う店で食材を買ってきては友人に振る舞いました。
友人達もお酒やらお菓子やらを手土産に持ってきて、年中宴会をしていました。
しかし母から預かった食費だけで高級食材を買い続けられるはずもなく、母に内緒でクレジットカードで買い物をしていたそうです。
そしてカードの支払いのためにキャッシングを繰り返していたのですが、そんな生活が長く続くわけもなく、すぐに破綻。
その状況になって初めて、両親が私のところに相談にやって来ました。
私は両親を連れて、市役所がやっている法律相談で弁護士を紹介してもらいました。
両親は弁護士の薦めで自己破産の手続きをし、市営住宅に入居。
その後、お金の管理は私がするようになりました。
(50代・女性)

今回は、意外に身近な老後破産のエピソードについてまとめました。
資産運用をして老後に備えることが大事です。

文・fuelle編集部