◆筆跡にみる『HUNTER×HUNTER』の行く末
今回筆跡を見たのは、冨樫義博展の公式サイトでも公開されている冨樫先生の直筆メッセージ。上3行とそれ以下の文では若干筆跡の印象が異なりますが、丁寧なものとラフに書かれたもので、若干筆圧やハネの大きさに違いがあります。とはいえ、基本的なクセには違いがないので、どちらの筆跡も同様のものとして見ていくことにします。
◆「最後まであきらめない筆跡」を発見
まず初めに筆者が気付いた点は、下に伸ばす棒の長さ。「御」や「年」、「事」の最終画の棒の長さが下に向かって長く書かれています。
このような筆跡は、結果にこだわる人で、結果を出すのに努力を惜しまない性格の持ち主です。
多くの方がご存じの通り、『HUNTER×HUNTER』は、98年から連載を開始したものの、たびたび休載となり、長い時は2年以上読めない時期が続いたこともありました。
ところが22年の10月に再開され、いよいよ続きが読み進められる!と思ったところで、上述の週刊でない形での掲載、ということになり「最終回まで読めるのだろうか」と不安になっているファンの方も少なくないのではないでしょうか。
でもこの筆跡を見たとき、筆者は確信しました。冨樫さんは、最後まであきらめずに成果を出そうとする方なので、信じて大丈夫だと。さらにハネもしっかり書かれる方なので、粘り強く物事をやり抜こうとする気持ちも見えます。冨樫さんを信じて、続きの掲載を待ちましょう!