官能エッセイスト、紫深(sisin)です。この連載では、女性が性に対してメンタルブロックを外し、ラブタイムを楽しめるようになるためのコラムをお送りします。第72回目は、男性が風俗に行く時の理由をご紹介したいと思います。
「男がこっそりサービスを受ける理由は……」
私自身、セックスに関してたくさん悩んだからこそ、こうしてエッセイを綴っています。
しかし、風俗で働いている女性(性のプロ)にインタビューをしたら何か新しい発見があるのではないか?と感じた私は、新しい試みに挑戦します。
題して、「プロに夜の裏側を聞きました」ということで、性のプロから学ぶセックスHowToをご紹介したいと思います。男性心理をより深く理解して、性の悩みに切り込んでいきましょう。
◆プロに夜の裏側を聞きました◆
今回の疑問はこちら!
「女性向けの風俗もあるけれど、男性ほどお金を支払ってまで性欲を満たしたい……という女性は少ないと思います。
男性は、なぜ風俗に行くのでしょうか?彼女がいないから寂しさを紛らわすため?それとも、単純にいろんな女性とセックスをしてみたい願望があるのでしょうか?」
「なるほど、良い質問ですね。私は、風俗の中でもいわゆる“デリヘル”といって、お客さんの指定されたホテルに向かいサービスをする仕事をしています(挿入はしません)。
もちろん、部屋に入ってからいきなりサービスをするわけではないので、会話してからどんな人なのか?何を求めているのか?を探るところから入ります」
——お互いを知る時間はムードを作る過程でも必須です。
そんな中で判明した、「男性が風俗を利用する理由」を3つのグループに分けてみました。
タイプ1. 長年彼女がいない、女性経験が少ない
性のプロ (現役デリヘル嬢)
「質問にあるように、風俗に来る男性の中には、リアルでの女性経験が少なくて性欲の発散場所がない男性もいます。または、長年彼女がいないタイプですね。そういう男性は、真面目で誠実な人が多いんですよ。
セックスフレンドとか、短期間でも彼女を適当に作るとか、いわゆる“リア充”な男性ではなく、引っ込み思案なところがあるというか……。しかし、意外とこのタイプはあまり多くはないんです。
よく風俗を利用するタイプは、残りの2つですね」
タイプ2. 妻子持ちでセックスレス、処理する場所がない
性のプロ (現役デリヘル嬢)
「まずは、妻子持ちの既婚者。どうしても、結婚して他の女性と身体の関係を持つわけにもいかず、子育てに追われる奥さんに対して無理にセックスを求めるにもいかず……。
そんなジレンマから風俗に来る男性です。これは、仕事で性サービスをしているから考えるようになったことですが、もし、自分と結婚した夫が風俗に行っていたとしても、あまり責めないほうが良いと思いますね(怒ったり問い詰めたり)。
もちろん、夫婦の中に愛が冷めきっているならば話は別ですよ。でも、既婚者の男性が風俗に来るときは、奥さんや子供の気持ちを考えているからこそ、こっそり自分で処理していることが多いのです。子供がいるから思うように奥さんと時間がとれない、毎日忙しくしているところにセックスを求めるのは気がひける……と、気遣いや優しさでもあるのです」