世の中が目まぐるしく昨今。そんな状況に不安になってしまったり、はたまたイライラしてしまったりと情報や周りの声に振り回されて疲れていませんか? おうち時間が多くなった今だからこそ、これからも見据えてゆらがないココロとカラダをつくるシンプル習慣を始めてみましょう。
キーワードは #胃腸にやさしく
ゆらがないココロとカラダをつくりたい…そう思ったら意識したいのは「胃腸ケア」。薬膳の世界では胃腸のことは脾(ひ)といいますが、この脾は食べた物を栄養に変えて全身に届ける働きをしています。
ですので、せっかく食に気を遣っても脾が弱っていては栄養を体の隅々まで届けることができません。美容に例えるなら、脾が元気なのはすっぴんがきれいな状態。素肌がきれいな状態だとメイクが映えるけれど、素肌が荒れていてはどんなにメイクをしてもなかなか綺麗に仕上がりませんよね。だから、まずは土台を健やかにすることが大切なのです。
健康のために色々取り入れて頑張りたい!という気持ちも分かりますが、まずは焦らず“脾を労わること”を意識してみましょう。これが、ゆらがないココロとカラダをつくる第一歩です。
シンプル習慣1:パンやパスタをお米に変えて
朝食の定番のパンや手軽に調理ができるパスタは忙しい毎日の味方。しかし、毎日食べることが習慣になっているならば見直したいところです。小麦粉にはイライラした気持ちを落ち着ける働きがある反面、体を冷やす性質があります。脾は冷えに弱いので毎日小麦粉を食べると体も冷えますし脾の働きも弱まります。
一方、お米は温めも冷やしもしないマイルドな性質で胃腸を労わりエネルギー補給をしてくれます。ぜひ、主食の定番はお米をチョイスして。特に朝7時~9時は消化の時間といわれていますので、この時間にお米中心の朝食をしっかりと頂きましょう。
とはいえ、パンを食べたくなる時もありますよね。筆者自身は平日はお米にして週末はパンというようにお楽しみも交えながらメニューを考えていますよ。
シンプル習慣2:煮る、蒸す、茹でるの調理法をベースに
体を冷やす食材、温める食材がありますが、実は調理法にも同じような理論があります。身体を冷やしてしまうのはお刺身、生野菜、生のフルーツなど加熱されていないもの。これらを日常的に食べていると体が冷えて気持ちが落ち込みやすくなってしまいます。
逆に体に熱がたまりイライラしやすくなってしまうのは、炒め物や揚げ物。揚げ物ばかり食べているとイライラしやすくなりますし、ニキビなど肌トラブルも出やすくなります。
では心身ともにゆらがない調理法は何?というのが気になるところですよね。オススメは「煮る・蒸す・茹でる・焼く」です。お味噌汁やスープ、お鍋などはとてもいいですね。
揚げ物や炒め物、フルーツや生野菜が多いかも?と感じたらまずは毎日お味噌汁をつくってみるところから始めてみましょう。