40代でまさかの妊娠。新しい命が宿るのは幸せなことですが、手放しに喜べない人もいるでしょう。

「本当に無事に生まれるのだろうか。」「既に上の子が2人いる。経済面が心配でたまらない。」など、ナーバスになる女性も少なくありません。

でも実は、40代の妊娠には”メリット”も沢山あることをご存じでしょうか?

今回は、アラフォーの妊娠にフォーカス。リスクや不安要素だけでなく【40代の出産ならではの良さ】をまとめました。【仕事・体調・暮らし】を見直し、40代の妊娠・出産を乗り切る5のコツもご紹介していきますよ。

この記事を読んでいる方の中には、不安動揺を抱え落ち着かない人もいるでしょう。

でも、極度に心配する必要はありません。

赤ちゃんの誕生までには、約10ヶ月の準備期間があります。その間に、この記事で紹介することを実践してみて下さいね。そうすれば、”得体の知れない不安”はきっと払拭されるはずですよ。

1.40代でまさか!?自然妊娠は”奇跡”に近

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

多くの人がご存じのように、40代の妊娠は簡単ではありません。

こちらのグラフは、女性の年齢と妊孕力(妊娠する力)の変化を示したものです。

『PRIME』より引用
(引用:一般社団法人日本生殖医学会)
(画像=『PRIME』より引用)

ご覧になって分かるように、高齢出産と言われる35歳以降は妊孕率が下がります。40歳を過ぎると、さらに減少していることが分かりますね。

「一般社団法人日本生殖医学会」では、加齢による妊孕力の低下は必然的に不妊を増加させると述べています。具体的には、25~29歳の不妊頻度は8.9%ですが、40~44歳では28.9%にまで上昇すると言われているのです。

つまり、40代の自然妊娠はまさに奇跡。とても幸せなことと言えるでしょう。

しかし、そんな風に喜べない女性がいるも確かです。

  • もう40代。無事に出産できるのか不安でたまらない…。
  • 出産と上の子の受験がかぶる。どうしよう…!
  • 加齢と共に体力の自信がなくなってきた。出産に耐えられるのだろうか?
  • 仕事はどうしよう。40代でワーママに!?

など、40代の妊娠には数々の懸念が付きまといます。

このような不安や心配を払拭できず、”中絶”を選択する40代も少なくありません。

2020年度に中絶を選択した40代女性は1万4千人以上。この数字は全中絶件数の1割以上を占めており、20歳未満の件数よりも多いです。また、40代で妊娠した女性の約7割が中絶を選択するというデータもある程です。

これらの数字には、妊娠を手放しで喜べない40代の切実な現状が浮彫になっていますね。

では、40代の妊娠には具体的にどのような懸念事項があるのでしょうか?次で詳しくみていきましょう。

2.出産リスクだけじゃない!40代の妊娠は”生活そのもの”が大変になる

40代の妊娠と言えば

  • 流産
  • 難産
  • 子に障害が生じるリスク

など、”出産のリスク”が真っ先に思い浮かびますが、実はそれだけではありません。

ここでは、40代の妊娠が”生活そのもの”に与える影響をお伝えします。

(1)親が高齢で頼れない

産後は里帰りをしてゆっくり静養する女性が多いですが、40代の妊娠はそうも言っていられません。

40代ママの親は既に60代後半から70代になっており、産後に頼りたくても体力的に難しい場合が多いのです。

また、幼児期の”子育て要因”としても当てにならないのが正直なところ。

保育園の迎えや病気の時の子守りなど、ワーママの中には親を頼っている人が多くいます。しかし、40代ママは安易に親に頼れません。

高齢な親に子育てを任せるのは申し訳ないのはもちろん、子を危険にさらす可能性も否めません。最近では、高齢者が孫の面倒をみていて事故を起こすケースも珍しくありませんよね。

保育園の送り迎えに毎日おじいちゃんと歩いてくる子がいます。ご年齢もさることながら、少し足が悪いようで一歩一歩ゆっくり進んでいるような状態。車通りのある道で万一子どこが走り出したり飛び出したら大丈夫かな…?と見かけるとハラハラして、無事園内に入るまでつい見守ってしまいます。(32歳・医療関係)

(2)出産と親の介護が重なるケースも

40代の妊娠は、出産と親の介護が重なるケースも珍しくありません。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

介護と聞くと認知症が真っ先に思い浮かびますが、それだけではありません。ガン・心筋梗塞・脳梗塞など、病気がきっかけで入院・介護が始まるケースもあるのです。

妊娠中・出産・子育てと親の介護が重なれば、相当な苦労を背負うことになるでしょう。

(3)体力的に育児がきつい

「40代の出産&育児は正直キツイ。」SNSには40代で出産したアラフォーママの苦労話が溢れています。

女性の40代と言えば、忍び寄る衰えを実感する時期。更年期障害や体力低下など、【老いと育児】が重なると肉体的にも精神的にも辛いです。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

赤ちゃんの頃は寝不足と戦い、幼児になると活発に動く子どもを追い回す日々。高齢出産は増えていますが、体力面を考えると不安を感じずにはいられないでしょう。

(4)ママの健康面のリスク

40代に入ると、ママ自身の健康面にも注意が必要です。

40歳を過ぎるとホルモンバランスが変化し、婦人科系の病気のリスクが高まると言われています。出産・育児と闘病生活が重なれば、ママはもちろん子どもにも影響があるでしょう。

このように、40代の妊娠は様々なリスクと隣り合わせです。「本当に産んで育てることができるのだろうか…?」と心配になるのも当然でしょう。

しかし、不安点ばかりに注目するのはよくありません!

実は、40代の妊娠には若い人にはない”メリット”も沢山あるのです。