2017年頃からリベンジポルノの削除依頼が増加中

―― ASの業務内容はかなり独特だと思いますが、なぜそのような事業を始めたのでしょうか?

「私たちはそもそも、SNS上のなりすましや掲示板へのデマの書き込み、企業へのウソの口コミといったネット被害全般への対応をしていました。2014年頃に初めて、出演強要されたAVの削除相談があり、徐々にその件数が増えたので、事業の名前も今のものに変えました。リベンジポルノの相談は、2017年頃から年々増えています。これは、マッチングアプリが普及したことと関係があると思います。2020年では100件ほどがリベンジポルノ関連の相談でした」

―― 2017年頃って、ちょうどティンダーなどのマッチングアプリが日本でも広まった時期ですよね。

「そうですね。それ以前にリベンジポルノの相談は全然ありませんでした。特に被害が多いのは、やはりマッチングアプリ経由での出会いですね。被害者はだいたい18歳~20代後半。マッチングアプリ以外では『元カレや肉体関係のあった人から被害を受けた』という内容ももちろんありますし、パパ活での被害もあります」