ただ、今年は昨年以上に大ヒット曲がなく、初出場組が中高年層にまったくなじみがないのも昨年と同じ状況。噂されていた中森明菜、松田聖子、吉田拓郎、SPEEDなども出演しない模様で、目玉に乏しい印象は否めません。常連組が選から漏れる一方、K-POP系のグループが5組もいるため、出演者発表時には一部の視聴者からブーイングがあり、『紅白見ない』がTwitterトレンドワードに上がる異常事態に。出場者のラインナップが若者向けすぎるという批判も噴出し、視聴率が史上最低だった昨年を下回る可能性は高いでしょう」(芸能誌記者)

 そうなると民放はチャンス到来だが、見通しは決して明るくない。

「『笑ってはいけない』で11年連続民放トップだった日本テレビですが、昨年放送されたお笑い番組『笑う大晦日』は、前年より10ポイント以上落として7.2%に終わり、首位陥落。今年も再びお笑い番組をやりますが、昨年と似たような内容ですし、『笑ってはいけない』シリーズのファンも今年はいよいよソッポを向きそうです。年末年始はお笑い番組だらけで新鮮味がまったくありませんしね。

 一方、TBSとフジテレビは、『THE鬼タイジ』と『逃走中』というバトル番組で勝負しますが、TBSは昨年同じ番組をやって3%台でしたし、『逃走中』は今年の元日に放送されて、こちらも4%台と惨敗。ターゲットもかぶりますし、揃って厳しい数字になりそう。