日中に眠くなることはありませんか?
お昼を済ませた後から眠くなり、うとうとしてしまい授業や仕事などに集中できずに困った経験はありませんか?「そんなときに眠ることができれば…。」
日中眠くなって困っている方や午後から集中力がなくなってしまう方などにおすすめなのが「パワーナップ」です。そんなパワーナップについて解説させていただきます。
どうしてお昼が過ぎると眠くなるの?
なぜお昼ご飯を食べた後に眠くなってしまうのでしょうか。それは人間の生体リズムに関係があるからです。人間の生体リズムとしてお昼頃から眠気は上昇していきます。
脳内にあるニューロンという物質の活動が関係しています。ニューロンが働いているときは、覚醒(目が覚める)と深い関わりのあるオレキシンという物質が分泌されます。ニューロンが活動していないときは覚醒効果が得られずに睡眠状態になります。特に食後は血糖値が上がることでニューロンの活動が止まり、オレキシンが分泌されなくなることで眠気が襲ってくるのです。
ニューロン(neuron)とは
ニューロンとは、神経細胞のことで細胞体と多数の樹状突起、および1本の軸索(突起)とからなります。 ノイロンNeuron(ドイツ語)ともよび、神経元、神経単位などとも訳される。 ニューロンは神経系の形態的・機能的構成単位である。 ヒトの神経系は、約1000億のニューロンによって構成されるといわれている。
パワーナップとは?
パワーナップをとることにより、具体的な効果が期待できます。
- 疲労回復
- ストレス軽減
- 集中力向上
- 睡眠向上
疲労回復
午前中の疲れで午後の休憩時間にパワーナップを取り入れることで疲労回復の効果が期待できます。パワーナップでは15分~30分以内の短時間に睡眠をするため、深い眠りにつく前に起きてすっきり目覚めることができ、午前中の疲労が改善されることで作業効率の上がります。
ストレスの軽減
午後に眠気を感じながら作業を行うことはストレスを感じます。休憩を使ってパワーナップを行うことができれば、午後の眠気がでることが少なくなるので睡眠を我慢する必要がなく、ストレスの軽減につながります。
集中力向上
人間の睡眠には、体が休まるレム睡眠と脳が休まるノンレム睡眠の2つがあります。パワーナップにより、ノンレム睡眠で目が覚め、脳内の記憶がクリアな状態となります。認知能力や注意力の向上につながり、集中力の高まるため作業効率も上がります。実際に集中力を維持させる科学的な効果が明らかにされており、昼に26分間の仮眠をとると認知能力が34%、注意力は54%向上したと報告されています。
睡眠向上
休憩時間にパワーナップで仮眠することで日常のストレスを改善できたり、疲労回復につながることで心と身体の負担が減り、バランスのよい日常を送ることができます。適度の疲労とリラックスできる環境でよい睡眠を促してくれます。