ジャニーズ事務所への逆風がさらに強まってきたようだ。

 11月には滝沢秀明・元副社長の退社が明らかになり、続いてKing & Princeから平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が来年5月に脱退、それぞれ退所予定となることが発表されたが、今月28日発売の「週刊文春」2023年1月5日・12日号(文藝春秋)は、滝沢氏肝いりとされるジャニーズJr.ユニット「IMPACTors」がメンバー全員で退所する意向を事務所側に伝えたと報じている。また、27日にはSexy Zoneのマリウス葉が年内をもって脱退、事務所を退所するとともに芸能界を引退することも発表された。

 さらに27日にはジャニーズ事務所の巨額の申告漏れが報じられてしまった。各メディアが報じたところによると、ジャニーズ事務所、および所属タレントグッズの販売などを手掛ける「エム・シィオー」と音楽著作権を管理する「ジャニーズ出版」の関連会社2社(3社とも社長は藤島ジュリー景子氏)が東京国税局の税務調査を受け、これまでに受給した国の補助金の計上時期に誤りがあったなどとして、2021年までの5年間でおよそ65億円にのぼる申告漏れを指摘されたという。追徴税額はおよそ19億円になる見込み。

 加えて、今年までの5年間、所属タレントに「お年玉」として渡していたおよそ9000万円を経費として計上しようとしていたことが発覚。東京国税局は、藤島ジュリー景子社長の個人的な支出で経費にはあたらないと判断、所得税の源泉徴収漏れがあったと指摘しており、約4000万円を追徴課税したという。

 ジャニーズ事務所は報道を認めたうえで、「修正申告書を提出し、所要の納税を完了している」とのコメントを発表した。