今年5月3日~6月5日まで東京グローブ座で開催された東西ジャニーズJr.の人気グループによる公演「JOHNNYS’ Experience」では、事前に「ブロックチェーン技術を活用した新しいチケット・入場システムの実証実験を行う」と発表され、チケット購入や入場に専用アプリ「Johnny’s Pocket」が必須となった。

 ところが、システム上の不具合が頻発したようで、「当選したのは1枚なのに、なぜか2枚もチケットがある」「2枚当選したのに6枚になってる」「当たったのにチケットがこない」といった声が続出し、一時チケット送付が中止されるなど大きな混乱が生じてしまった。過去にも、2017年にさいたまスーパーアリーナで開催された『ジャニーズJr.祭り』でQRコードを使ったデジタルチケットを導入したところ、入場時に「QRコードが読み取れない」「発行されたチケットの席番号が存在しない」などの深刻なトラブルが多発し、公演開始が1時間以上も遅れる事態となったこともあった。

 今回の美 少年の全国ツアーは先述したように会場キャパが大きいこともあり、ファンから「アリーナでジャニチケって不安しかない」「エラー祭りになりそうで怖い」「転売対策だとしても、譲渡すらできないのは不便」などと不満の声が続出。また、こうしたアプリは基本的にデビュー組ではなくジャニーズJr.の公演で使われているため、ファンからは「実験台にされてるみたい」といった意見も寄せられているほか、今回は「ジャニチケ」ことJohnny’s Ticketというアプリだが、前述のように「ジャニポケ」ことJohnny’s Pocketという入場用の専用アプリも存在するため、「ジャニポケ色々したのに結局ジャニチケに戻すんかい」「ジャニチケとジャニポケ?があって今回はジャニチケ?」など混乱するファンも多い。

 長らくジャニーズのデジタル対応が遅れていたことのツケともいえるアプリ問題。記念すべき美 少年の初の全国アリーナツアーであるだけに、アプリの不具合などの混乱でファンの盛り上がりに水を差すようなことにならなければいいが……。