実在の複数の事件に着想を得た渡辺あやさん脚本×長澤まさみさん主演の『エルピス-希望、あるいは災い-』(月曜夜10時~、カンテレ制作・フジテレビ系)が、12月26日、いよいよ最終話を迎えます。
本作は、佐野亜裕美プロデューサー(佐野P)がTBS在籍時の2016年に、脚本家の渡辺あやさんに出会い、企画がスタート。紆余曲折を経て冤罪というテーマが出てきたものの、TBSでは却下され、佐野PがTBS退社→カンテレ入社…という複雑な経緯によって実現した作品です。
そこで、最終話を目前に、佐野Pにインタビュー。本作実現への道筋や作品に込めた思いなどを改めて聞きました。
◆鈴木亮平は「この最終回を演じたかった」
<大手テレビ局のアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)と、新人ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦)は、あるきっかけで連続殺人事件の冤罪疑惑を追い始める。だが、真犯人を隠そうとする大物政治家の影がチラつき、局は腰が引けてスクープを潰しにかかる。
また、恵那が想いをよせる元恋人・斎藤正一は局を辞め、その大物政治家の右腕になっている。最終回で、恵那は事件の真相を報道するのか? 果たして人は、「正しいこと」のためにすべてを捨てられるのか――?>
――いよいよ最終回ですが、ネタバレを踏まない程度に見どころを教えて下さい。
佐野亜裕美(以下 佐野):もともと最終回をどうするか決めずに作っていたので、最初に最終回の初稿を読んだときはびっくりしたし、戸惑った部分もありました。でも、見たことのない、この終わり方で良かったと思える最終回になっていると思います。
鈴木亮平さんは「この最終回を演じたかったから、この仕事を受けた」と言ってくださって。
――すごく楽しみです!