生涯非課税限度額は1,800万円に拡大

改定NISAでは、新たに1,800万円の生涯非課税限度額が設定されます。1,800万円のうち、1,200万円までは成長投資枠として利用できます。

現行のつみたてNISAでは800万円、一般NISAでは600万円がそれぞれの限度額ですが、つみたてNISAと一般NISAの併用はできません。すなわち、現行制度に比べると非課税で投資できる金額が大幅に拡大されます。

生涯非課税限度額は買付残高で管理されるので、売却して枠に空きが出れば再利用が可能です。

たとえば、1,800万円を投資した後にお金が必要になって500万円(買付残高ベース)を売却すれば、500万円分の枠が復活します。ただし、年間投資枠は売却しても復活しません。

対象年齢は18歳以上(ジュニアNISAは廃止へ)

改定NISAの対象年齢は18歳以上で、成人限定の制度となります。現在、未成年者はジュニアNISAが利用できますが、2023年までで廃止が決まっています。

改定NISAは個人投資家にとってメリットが大きい制度ですが、未成年者が対象から外れるのは今後の課題となるでしょう。

現行のNISA制度は別枠で管理される

NISAの改定に伴い、現行のつみたてNISAと一般NISAは2023年末で新規購入ができなくなります。

ただし、新しいNISAとは別枠で管理され、現行の取り扱いが継続されます。そのため、改定後も非課税で保有を続けることが可能です。

新しいNISA制度は2024年1月から!

今回の与党税制改正大綱は、閣議決定された後に国会に提出され、国会審議を経て法案が成立する見込みです。

改正法案が予定通り成立すれば、2024年1月から新しいNISA制度がスタートします。NISA改定までにはまだ時間があるので、今のうちに情報を整理しておきましょう。

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文・大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)
早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事執筆を行っている。

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