A. <一度動物病院で便検査を>
成長期の子猫、食欲が旺盛なのはある程度仕方のないことですが、下痢をしていたというのは心配ですね。
子猫は、母猫のお乳から寄生虫(回虫など)に感染していることがあります。このような場合寄生虫によって栄養源を横取りされ、食べても食べてもお腹がすいていることがあります。
食欲旺盛で下痢をしがちな子は、念のために何回か動物病院 で便検査を受けて見られると良いでしょう。
また、兄弟姉妹が多かったのかもしれません。本能豊かな子猫や、兄弟姉妹が多くてご飯の取り合いがあったような境遇の子猫の場合、ある時に食べなければ、と考えてウミャウミャ鳴きながらガツガツとあるだけ食べて下痢をしてしまうことも。
ただ、子猫の体に十分な量の栄養源.カロリーが普段からもらえる、と理解すればそのうちおさまっていく事が多いものです。
成長期の子猫用のフードを用意し、子猫の体に応じた量を1~2週間ごとに見直しながら適正な量を与えるようにしてみましょう。この時に最初は一粒ずつ手からあげてみると、満足感を感じ、ゆっくり食べるようになることがありますよ。またその際にはフードを誰も取らないよ、と安心させるため、柔らかな声で話しかけてみると落ち着いてくる事があります。
『猫本来の少しずつ自分の必要な量だけ食べる』のは全ての猫ができるわけではありません。先に述べましたように、小さな頃に食事時の競争が激しかった場合や、食うやくわずの生活をしばらくしていた場合あるいは暇な時間が長い猫の場合などでは、中々必要量だけ少量ずつというのは難しいもの。
先住猫さんもいるとのことなので、多頭飼育にありがちな将来の肥満を避けるために、適正な量を決まった時間に与えるような習慣をつけるようにされてみるのも一つです。また、その時に個々の猫を食事時あるいは飼主の方の留守中だけゲージに入れたり、別室で与えてみたりするのも。ジャンプする高さが違うのであれば、高低差をつけた位置でそれぞれにご飯をあげてみるという方法もあります。飼主の方、先住猫さん、子猫にとって末長く暮らしやすい工夫を悩みながら色々考えてみるのも猫と暮らす醍醐味かもしれません。どうぞ、気楽に気長に頑張ってみてください。
猫は本来少量ずつぽしぽし食べるイメージがありますが、実際は猫それぞれ。各猫さんの負担にならないのであれば、定時に与える習慣をつけていくことも可能です。
また、余談なのですが...決まった時間に食事を与え、その後歯磨きをしてあげることで、高齢になった際の歯周病予防へも繋がっていく事にもなりますよ。
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