2022年は、さまざまなものが値上げされた1年でした。家計にとっては厳しい状況ですが、この傾向は今後もしばらく続きそうです。この記事では、2023年の春ごろに値上げが予定されているものを紹介します。

値上げ予定のもの【食品・飲料・酒類】

多くの人の日々の暮らしに影響するのが「食品」や「飲料」の値上げです。具体的には、以下のような価格改定が予定されています。

2023年3月の値上げ予定

・日本水産(ニッスイ)
家庭用すり身製品(ちくわ、魚肉ソーセージなど):約8%~30%値上げ
家庭用冷凍食品(弁当惣菜、麺類、野菜・水産品など):約6%~25%値上げ

・ネスレ日本
菓子(キットカットなど):約9%~13%値上げ
飲料(ネスカフェなど):約10~25%値上げ

2023年4月以降の値上げ予定

・ハーゲンダッツ
ミニカップアイス:295円が325円など

・大塚製薬
ポカリスエット500mlペットボトル:140円→150円など

・サッポロビール
焼酎甲類、焼酎乙類:約3%~5%値上げ
国内製造ワイン、輸入ワイン:約4%~37%値上げ   上記はほんの一部で、帝国データバンクの調査によれば、2023年の食品値上げは4,000品目以上に及ぶとされています。

値上げ予定のもの【電気代】

電気料金は2022年に値上げ傾向にありましたが、今後も値上げに対しての注意が必要です。

電力会社の「規制料金」という料金プランでは上限が決められていて、それを超えて値上げするには経済産業省の認可が必要です。

大手電力会社はどこも上限に達していて、そのうち5社(東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力、沖縄電力)は、経済産業省に対して2023年4月から「規制料金」の30%~40%程度の値上げを申請しています。

まだ認可はおりていませんが、すでに東北電力では規制料金のプランではない「低圧自由化部門」の契約者を対象に、2023年4月から平均7.69%の値上げを決めています。

ただし、電気料金やガス代については、政府が2023年1月~9月まで負担軽減策を実行して料金を抑えることが決定しています。これによって家庭の電気料金は2割ほど下がり、標準的な世帯では2,800円軽減されるとしています。

値上げ予定のもの【電車の運賃】

電車の運賃も2023年春ごろに値上げが予定されています。たとえば、以下のとおりです。

・JR東日本
山手線などで大人1人あたり10円値上げ
※定期券は1ヵ月:280円、3ヵ月:790円、6ヵ月:1,420円の値上げ

・東京メトロ
全路線で大人1人あたり10円値上げ
※定期券は1ヵ月:370円、3ヵ月:1,050円または1,060円、6ヵ月:1,990円または2,000円値上げ