「そもそもAdoの所属レコード会社は一切、『ウタ』としての音楽番組出演に関して言及していません。レコード大賞で2部門受賞したことは取り上げていても、『紅白』出場にすら触れていないんですよ。さらに、12月2日からAdoは全国ツアーを行っており、実は『ウタ』が『FNS歌謡祭』に出演する14日の夜は北海道公演と丸被り。最初からAdoが稼働する予定はなかったのでしょう。一方、12月3日放送の『ベストアーティスト2022』(日本テレビ系)には『ウタ』ではなくAdo名義で出演しましたが、こちらはAdoが再歌唱し、バンドで演奏したものを映像にして事前に提供していたようで、Ado自身もSNSで宣伝し、スタッフのアカウントも『まもなくAdo出演です』などと告知していました」(レコード会社関係者)

 となると気になるのは、今後のAdoの“出演”予定だが……。

「『紅白』初出場となる『ウタ』は『新時代』を披露すると発表されてますが、先ほど指摘したとおり、Ado側から『紅白』については一切触れられていません。『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE』も同様です。この2番組については、良くて『ベストアーティスト』のように事前収録でしょうが、まったく言及する気配がないため、やはり元の音源対応なのでは。なお、30日の『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)にはAdoの生電話出演を予定しているそうです(笑)」(同)

 姿を見せないアーティストということで、本当に本人が出演しているのか、歌っているのかも視聴者にはそもそも判断できないなかで、「ウタ」の歌番組出演についてAdoが稼働しているかどうかが不透明な状態にあるというのは、Adoというアーティストに対する信頼度にも関わってくる問題に思える。ツアーで聞かせている生歌は大好評なだけに、「ウタ」をめぐる事情についてはっきりとした説明をしてほしいところだ。