これもまた新時代?
アニメ映画『ONE PIECE FILM RED』が公開93日目に興行収入180億円を突破したことが今月18日に発表された。すでに2022年の日本の興行収入ランキングで年間1位となることは確実視されている大ヒット作だが、音楽面でもシーンを席巻した。同作には映画オリジナルキャラクターとして世界の歌姫「ウタ」というヒロインが登場しており、歌唱パートをAdoが担当。中田ヤスタカを始め、Mrs. GREEN APPLE、Vaundy、秦基博らが提供したこの劇中歌もまたヒットしたのだ。
ビルボードジャパンが先日発表した2022年の年間チャートでは、総合楽曲チャートとなる「HOT 100」にて、主題歌の「新時代」(年間7位)を筆頭に、Adoが歌う『ONE PIECE FILM RED』劇中歌が5曲もランクイン。Adoは自身名義の楽曲も含めて計10曲が「HOT 100」年間チャートに入っており、アーティスト総合チャートでは見事、2022年の1位に立っている。
この大躍進を年末の音楽番組が見逃すわけはなく、「ウタ」は12月14日放送の『2022 FNS歌謡祭』第二夜(フジテレビ系)、19日放送の『CDTVライブ!ライブ!』クリスマス4時間SP(TBS系)など各局の特番に引っ張りだこ。23日には『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2022』(テレビ朝日系)、そして31日には『第73回NHK紅白歌合戦』と続く。
2022年を席巻した話題作、そしてその主題歌も大ヒットしたということもあり、「ウタ」の出演は本来大盛りあがりとなってもよさそうなものだが……視聴者からは冷めた声が上がっているようだ。
「音源をそのまま流しているのでは?との指摘が相次いでいるんです。劇中のキャラクターとしての出演のため、番組にはウタのCGが登場。『CDTVライブ!ライブ!』のほうではMCとの掛け合いがありましたが、こちらはボイスキャストの名塚佳織が声をあてている。そのため、『ウタはやっぱりCD音源かあ』『音源に映像合わせただけじゃん』『CGにCD音源って、これやる意味ある?』『ウタ(歌ってる時はAdo喋ってる時は別人) さらに生歌ではない』『「LIVE」って表記ないからってこれでいいの?』といった、批判や落胆の声が数々出ています」(芸能記者)
あくまで「ウタ」が出演するということで、「Adoの出演」ではないとの弁解も成り立ちそうだが、多くは「新時代(歌:Ado)」といった表記になっており、姿は見せなくてもAdoが裏で歌っていると勘違いする人が出るのも仕方ないだろう。
だが、実は「Adoが出演していないのは明白」だったという。