◆たけしは、隊員と一緒に無事帰国の途へ
猫は寒いのが苦手なイメージがありますが、雪の中でも元気なたけしの写真も残されており、南極の寒さに負けずのんびり暮らしていたよう。ごはんをたくさんもらってムチムチになったたけしの写真はまさに可愛さの塊です。
ここで、読者のみなさんは不安になってくるでしょう。たけしは、帰国できたのか?まさか、犬たちと一緒に……!?
結論から言うと、たけしは無事帰国できました!
◆隊員の家で1週間すごして、姿を消した
越冬を終えて、第1次隊と共にたけしも日本に帰ってきたのです。
帰国後は隊のなかでもひときわたけしを可愛がっていた、作間敏夫隊員の家に引き取られることになりました。南極では一緒の寝袋で寝ていたほど仲良しだったとか。
ところが1週間ほどしたある日突然、作間隊員の留守中にたけしは姿を消してしまいます。家猫も自由に外を出歩くのが普通だった当時。隊員達と過ごしたなつかしい南極を目指して、ふたたび旅に出てしまったのでしょうか。その後の行方は誰も知りません。
どこかで拾われて、また新しい家族や仲間を見つけていたらいいのですが……。極寒の南極でも元気に過ごしたたけしなら、たくましくのんびりやっていそうですよね。たけしの一生が幸せに満ちたものだったことを祈ります。
<文/女子SPA!編集部 たけしの写真提供/国立極地研究所>
【女子SPA!編集部】
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