◆ガン手術のあとは、連続観劇でエネルギー充電
――エンタメジャンルのなかで、推し作品、人がいましたら教えてください。
ひるなま「俳優の椎名鯛造さんが大好きで応援しております。ここ十年ほどのお仕事はほとんど拝見していますが、小柄でパワフルで機敏なアクション・生命力あふれる演技に、人の身体の迫力みたいなものを感じるのです。
ちなみにガンの手術のあと、退院したその日に舞台『刀剣乱舞』へ行った話は、漫画にも描きましたが、その翌々日には椎名さんの出演される『劇団鹿殺し』さんの舞台にも行きました(笑)。あの日は本当に、舞台から生命力を与えられた……という気分になりましたね」
◆手術以降に新しく始めたこと
――翌々日にも観劇されていたんですね! 本書で、闘病生活を続けるにあたって大切なのは、「日常をどう保つか」だと書かれています。手術以降に新しく始めたことなどはありますか?
ひるなま「たくさんあります! 私はもともと、便秘になったことがなく、お通じに悩まない人間だったので、ヨーグルトや乳酸菌飲料を積極的に摂り始めたのは退院以降です。今作にも登場しているリングフィットや散歩もそうです。
あとお料理に関しても、術後に始めたことが非常に多いです。療養食って自作せざるを得ない苦労や手間が本当に多くて。さらに抗癌剤の関係で急激に太ったのですが、闘病するには体力が必要なので『食事量は減らさずに』と病院から言われていて……。今まさに試行錯誤しています」
――第2弾は、どんなことに触れようと思っていますか?
ひるなま「実はまだ全く決まってないんです。でもご質問に答えていて、術後の食事やお料理についても少し描きたいなと思いました。他にも今作で取りこぼした細かいエピソードはたくさんありますので、今は編集さんと色々お話しているところです」