年末ジャンボの季節です。2022年の発売は、12月23日までですので、今年は買ってみようかなと思っている人もいるのではないでしょうか?宝くじが当たったら注意しないと税金がかかることもあります。詳しく見ていきましょう。

宝くじの当選金は非課税

通常、会社や法人から財産を受け取る場合には、所得税がかかります。しかし宝くじの当せん金には、所得税がかかりません。「当せん金付証票法」により決まっています。なぜなら、宝くじを購入する際にすでに税金を支払っているからです。

ちなみに、所得税は受け取る金額により税率5〜45%がかかります。大きな金額の当せん金を受け取っても所得税の支払いが必要ないのはありがたいですよね。

当選金を他人に渡すと贈与税の対象になる

注意点として、宝くじの当選金を家族や知人などに110万円を超える金額で分配したとき、当選金を受け取った人に贈与税がかかります。

【贈与税とは】
その年の1月1日から12月31日の間に財産を受け取った場合、その合計金額から基礎控除額110万円を差し引いた残額に贈与税がかかります。贈与税の税率は、10~55%(その他控除もあり)と高めに設定されています。仮に500万円を夫から妻に贈与した場合、税額は53万円。手取りは447万円になってしまいます。

共同購入も注意

宝くじを共同購入する場合も注意が必要です。共同購入する場合、当せん金を受け取る時に共同購入した人みんなで引き取りに行く必要があります。その際、受取人名義にすべての名前を書きます。どうしてもそれが難しい場合は署名捺印した委任状を用意します。

受取の際には共同購入者全員を明らかにする必要があるのです。代表者一人で引き取りに行き、共同購入した人に後から分配すると「贈与した」とみなされて贈与税がかかってしまうのです。