会社員など「厚生年金」に加入していたことがある人は、老後に「老齢厚生年金」を受け取れる可能性があります。受け取れる金額は人によって違いますが、なかには「月10万円未満」という人もいます。
では、老後破産を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。まずは受給額をチェックしてみましょう。
厚生年金受給者の平均額は?
実際の厚生年金受給者の平均額はいくらくらいなのでしょうか?厚生労働省が公表した「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」で確認していきましょう。
2020年度(令和2年度)の厚生年金保険受給者平均年金月額は、14万6,145円でした。この金額は、老齢基礎年金(国民年金)も含みます。
「10万円未満」の割合は?
同統計によると、第1号厚生年金被保険者(会社員など民間企業で働いて厚生年金に加入していた人)の年金月額は、「5万円未満」の人が2.7%、「5万円~10万円未満」の人が20.7%です。
この割合には男女差が大きく、男性は「15万円〜20万円」が41.5%で多数派となっていますが、女性で最も多いのは43.4%を占める「5万円〜10万円」の層です。