岸本がまたしても決定的な証拠を発見したわけだが、立ちふさがったのは“現実”だった。岸本はさっそく報道部に掛け合うが、『ニュース8』ディレクターの滝川雄大(三浦貴大)は「これほど重大なことを、まだ警察が認めてもないのに我々が公表してしまった場合のハレーションの大きさと、責任の重さを考えたらできない」「スクープっていうリスクの高いやり方では報じられない」と逃げ腰の態度。同席した浅川も、これが現実的な判断だとして『ニュース8』で取り上げない方針を受け入れるとした。
保守的な姿勢に岸本は毒づいて立ち去るが、見かねた浅川は村井を頼り、「週刊潮流」の編集長・佐伯(マキタスポーツ)を紹介してもらう。大洋テレビでこの大スクープが取り扱えないということで、「週刊潮流」の一面で扱ってもらうことになるが、校了というタイミングで事件が起こる。『ニュース8』が未成年売春あっせん事件を報じ、その中で八頭尾山連続殺人事件の被害者・中村優香が従業員リストに名前が載っていると明かしたことで、世間の関心は冤罪云々ではなく、被害者の“デリヘルバイト”に集まってしまったのだ。佐伯はこれを受けて急きょ記事を差し替えることに。さらに数日後、岸本は大洋テレビから突如解雇されてしまう。岸本に50万円をもらって情報提供をした刑事・平川(安井順平)への脅迫の疑いだという。はたしてここから逆転劇は巻き起こるのか。