まるで札幌ラーメンのガッツリ感!「スーパーカップ大盛り もやしみそ焼そば」
続いては、「スーパーカップ大盛り もやしみそ焼そば」290円(税別)。大盛でコスパ抜群のイメージが強い「スーパーカップ」に、同じくコスパ抜群のもやしの組み合わせなのですが、税込だと300円を超えてしまう価格設定。このご時世とはいえ、300円超えのカップ焼そばには、筆者はなかなか慣れることができません。
「スーパーカップ」なので大盛、さらに生味噌を使用し、野菜が5種も入っているとのこと。高価格ですがリッチな仕様にはなっています。
生味噌仕立ての濃厚なみそ味のたれに、太くて食べ応えのある油揚げ麺と、大量の野菜が合わせられています。立ち上る湯気からも濃厚感たっぷりの味噌の香りが漂い、「スーパーカップ」らしいパワフルさに圧倒されます。
ポークベースで豚脂がたっぷり入った味噌味のたれに、ニンニクや生姜を効かせてパンチのある味に仕上げています。札幌味噌ラーメンをそのまんま焼そばにしたような味で、まさにがっつり系。特に豚脂が分厚くて、「スーパーカップ」のイメージ通りの濃厚こってり味に仕上げています。生味噌によって味噌の風味もとても濃いです。これは味噌ラーメン好きにはたまらないのではないでしょうか。
もやし、キャベツ、コーン、ニンジン、ネギの5種類の野菜が入っていて具だくさん。特に目立っているのはもやしとキャベツで、もやしが主役となっています。カップ焼そばで具だくさんはめずらしいです。
もやしには「もやしっ子」という派生の言葉があるくらいなのに、なぜかパワフルなイメージも強いですよね。安くて大量に食べられることが影響しているのでしょうか。もやしを食べているのはもやしっ子ではないという法則が成り立ちそうです。
この商品は、スーパーカップのミニサイズラーメン「もやしみそラーメン」の味をカップ焼そばで再現したそうですが、カップ麺ファンの間では「もやしみそ」といえば「でかまる」ブランドの「もやし味噌ラーメン」ではないでしょうか。
「スーパーカップ」と「でかまる」は同じ大盛商品で価格帯も重なるライバル関係にありますが、今回の「もやしみそ焼そば」はライバルが誇る看板商品のお株を奪った形になっています。プライドを掛けて、「でかまる」も早々に「もやし味噌ラーメン」の焼そば版を出すべきではないでしょうか。単に筆者が食べてみたいだけですが。
最後にレビューするのは、よしもとお笑い芸人の「EXIT」のかねちーこと兼近大樹さんと、りんたろー。さんがプロデュースした「スーパーカップ1.5倍×EXIT スーパーカップ」の2品。「明太バター醤油味ラーメン」245円(税別)と「ジンジャー豚味噌味ラーメン」245円(税別)です。
お2人の髪色をイメージしたと思われるピンクと黄色の目がチカチカする派手なパッケージで、味もピンクっぽい明太と黄色っぽいジンジャー。
かねちーさんっぽい「明太バター醤油味ラーメン」は、醤油味のスープにふりかけで明太子やバターの風味を加え、中細ストレートの油揚げ麺とかきたま、ネギが合わせられています。バター醤油やたらこバターはどちらかというと汁なしのカップ焼そばやパスタ系に多いフレーバーで、スープでは比較的めずらしいように思います。
なんと言っても明太子やバターの風味がつけられたピンク色のふりかけが目に付きます。このふりかけ、食べ始めはバターが香ばしくて目立っていますが、だんだんとスープの醤油味のほうが強く感じられるようになり、ふりかけの味はあまり目立っていない印象でした。
醤油味のスープの中でほのかに香る明太子やバターが上品でしたが、がっつりイメージの「スーパーカップ」なので、明太子やバターにもっとパワフルさが欲しいところでした。
りんたろー。さんっぽい「ジンジャー豚味噌味ラーメン」のほうは、生姜を効かせた豚骨ベースの味噌味のスープに、太めストレートの油揚げ麺と、キャベツやコーン、ネギなどの具が合わせられています。先ほどの「ふりかけ」みたいな目立つ存在がないので地味に見えますが、キャベツがたくさん入っています。
豚骨ベースの味噌味のスープに生姜やニンニクを効かせていますが、特にこの商品特有の組み合わせというわけではなく、札幌味噌ラーメンと同じ構成となっています。さっきの焼そばといい、ガッツリなイメージの「スーパーカップ」と札幌味噌ラーメンは親和性が高いですよね。
札幌ラーメンと同じなので、当然ながらスープのおいしさは安定感抜群。商品名に「豚」と入っているだけあって、ベース部分も力強い「スーパーカップ」らしいスープでした。生姜には体を温める効果があるので、これから寒くなっても食べたいですね。
「EXIT」の両商品とも、ど派手なパッケージのわりには味はいたって真面目で、伝え聞くお2人の真面目な人柄ともマッチするように感じました。