カップ麺といえば「カップヌードル」、和風カップ麺といえば「どん兵衛」や「赤いきつねと緑のたぬき」、カップ焼そばといえば「UFO」や「ペヤング」……といった、それぞれのカテゴリで代名詞と呼ばれるカップ麺ブランドがあります。
では、大盛カップ麺と言えば? ……それはもちろん、100人いたら半分以上の人は、大盛カップ麺のパイオニアであるエースコックの「スーパーカップ」と答えるのではないでしょうか。
今回は、誕生から30年以上経過する大盛カップ麺の代名詞「スーパーカップ」から最近発売された、変わり種の5品をレビューしていきます。
やりすぎコラボで好感度バツグン「スーパーカップ1.5倍×EDGE」の2品
まずは、エースコックの人気ブランド「スーパーカップ」と「EDGE」が合体した2商品、「スーパーカップ1.5倍×EDGE 魚粉入れすぎ中華そば」232円(税別)と、「スーパーカップ1.5倍×EDGE ごま入れすぎ担担麺」232円(税別)。ファッションブランドでよく見る「ダブルネーム」というやつです。
「EDGE」は「驚き&やりすぎ」をテーマにしたブランドで、過去にはマヨネーズや背脂を入れすぎた商品とか、「わかめラーメン」ブランドとコラボしてわかめを入れすぎた商品とかを出していました。大盛の「スーパーカップ」と入れすぎの「EDGE」のコラボは相性が良さそうですよね。
「魚粉入れすぎ中華そば」は、鶏ガラや魚介を効かせた醤油味のスープに、中太の油揚げ麺や肉そぼろなどの具、そして「ふりかけ」の大量の魚粉が入っています。
魚粉を入れない状態のスープは、「スーパーカップ」とは思えないくらいあっさり系。どうやら完全に魚粉シフトしているようで、魚粉を際立たせるためにスープは目立たないようにしているようです。スープの味はちょっと安っぽいですかね。
山盛りの魚粉を溶かしていくことで、スープは魚介一辺倒の味に変化していきます。見た目にも魚粉だらけでインパクト大。魚粉が大量で麺が大盛りというだけの商品ですが、ガツンとくる魚介はカップ麺らしい潔さで、食べ応えも十分。こういう主題のハッキリしたわかりやすい味は、食べやすくて好感が持てます。
一方の「ごま入れすぎ担担麺」は、練りごまを効かせた味噌味ベースの担々麺スープに、中太の油揚げ麺と、大量の粒ごまや肉そぼろ、ネギなどの具が合わせられています。
「ごま入れすぎ」ですが、粒ごまはたくさん入っているものの、練りごまが濃いわけではありません。練りごまよりもむしろラー油の赤味と花椒のシビレが目立っており、特に花椒はスープの中で強いアクセントになっていました。ごま一辺倒のスープというわけではありません。スープは真っ赤ですが、辛さはシビレ効果を加えても中辛程度に留まっています。
スープ表面には粒ごまがびっしり浮いていおり、つぶつぶの食感と、噛んだ時の香ばしい風味、後味に残る苦みが目立ちます。粒ごまの香ばしさと花椒のシビレによって、香り豊かな担々麺でした。先ほどの魚粉ほどインパクトはないですが、粒ごまと花椒の合わせ技でスープが安っぽくなく、魚粉とは違う魅力が感じられました。