「エージェント契約は、実は仕事が減っている芸人が結ぶというよりも、“芸人以外の仕事が多い芸人”が結ぶケースが多いんです。吉本のエージェント契約というのは、“吉本が取ってきた仕事だけでなく、自分で開拓した仕事は自由にやっていいですよ。その代わりスケジュール管理等は自分でやってくださいね”というもの。自分の人脈でとった仕事は自由にできるので、当然ギャラも全部自分の懐に入る。“人脈仕事”が多い芸人は、エージェント契約にしたほうが得が多いから、エージェント契約に切り替えるんです。
田村さんのケースは、まさにバスケ仕事が多いからこそエージェント契約に切り替えるというパターンだと思います。裏を返せば、芸人仕事が減っていても、しっかりと収入は確保できているということ。言ってみれば、“儲かっているからこそのエージェント契約”なのかもしれません」(前出・お笑い事務所関係者)
なかやまきんに君などもそうだが、エージェント契約に切り替えた先に“退所”となるパターンも多い。
「エージェント契約になれば、スケジュールは前述の“人脈仕事”に押さえられるので、吉本経由の仕事がどんどん減っていく傾向がある。そうなると、もはや吉本と契約していることが足かせになってしまうわけで、その結果“退所”となるケースが多い。
それとは別のパターンとして、加藤浩次さんのように吉本との折り合いが悪くて、エージェント契約が終了することもあります。このパターンになりうそうな芸人は何人かいるんですよ。現在エージェント契約をしている、テレビなどでも大人気のとあるピン芸人や人気コンビの片方は、以前から吉本への不満を明かしており、退所に向けて話し合っているとも言われています。田村さんの動向よりも、こちらのほうが気になりますね」(同)
麒麟田村はさておき、これから来年にかけて、人気吉本芸人たちの身の振り方が世間を騒がせることになるかもしれない。